茨城県水戸市の住宅街にある“ごみ屋敷”です。

 山積みのごみに加え、野生動物が住み着き、付近では“アニマルごみ屋敷”と言われているようです。

 番組では2年前にも取材しましたが、現在はその時よりもごみが増え、近隣住民が不安の声を上げています。

 どうしてごみが増えてしまうのか、家主に話を聞くことができました。

■野生タヌキ出没・・・住民迷惑

 JR水戸駅からほど近い線路沿いの住宅街。その一角に異様な雰囲気に包まれた家があります。

 この家は2年前・・・。大量のごみで埋め尽くされた3階建ての一軒家。ごみが山積みになっているだけではなく、野生のタヌキが住み着き、さらにコウモリやネコ、ネズミも・・・。

 野生動物が住み着き、“アニマルごみ屋敷”と呼ばれ、近隣住民を困らせていました。2年が経ち、ごみの量はさらに増えていました。

 木々が生い茂り、家全体を覆い尽くしています。以前は入口だと分かった場所・玄関口も、ツタに覆われています。

 ガレージの入口は完全に塞がってしまい、その前には謎の黒い袋が大量に置かれていました。2年前に比べ、明らかに状況が悪化しているのが分かります。

■建物覆う謎の黒い袋 中に・・・

 家の周りを取材していると突然、山積みされた黒い袋の中でうごめく、謎の生物。激しく動き回る様子とともに聞こえる鳴き声。姿を現したのは、ネズミでした。

 近隣の住民はネズミ捕りを設置していますが・・・。

 近隣住民:「たくさん結構ネズミいるんだけども、それが近所に入っちゃってるから。隣とか皆、なんとなく聞いてると、うちも入られたっていうおうち多いですよ。いやもう、えらい迷惑ですよ」「ひどいのは、ネズミ。それから臭い。それから虫。だから、窓も開けられないし、玄関も常にドア閉めるとかしとかないと」

 今回、タヌキやコウモリの姿はありませんでしたが、近隣住民が訴える被害は、ネズミだけではありません。

■道にはみ出し・・・「事故も」

 車の幅一台分しかない道路に大きくはみ出した木々や荷物。避けようとした車が、電柱にぶつかってしまうこともあるといいます。

 近隣住民:「(電柱に)こうやってこするんだ」「皆、車がそう。かわいそうだわ」「(こすっちゃうんだね)大型は通れない、あんなの(枝)ぶら下がってたら通れない」

 さらには・・・。

 近隣住民:「いつだったか、うちで娘が9時ごろ帰ってきて、寒い時かな。『お母さん、大変だよ!あそこのごみ屋さんが燃えてるよ』って。外に出たらね、ごみから1メートルも離れない所にボーっと燃えてるのよ」

 数カ月前には、ぼや騒ぎがあり、すぐに火は消し止められたものの、近隣住民は再びごみが燃え広がらないか心配しています。

 近隣住民:「怖いよね。整理してほしいよね。衛生上だって、よくないんじゃない。それこそ、ネズミだってなんだっているじゃない。もう怒りと諦め、一緒だよね」

■駅前で横たわる・・・家主の姿が

 ここまで荒れ果ててしまった家の持ち主。一体、どのような生活をしているのでしょうか?

 近隣住民:「前はね、(家の前に)少しいたんだけど、最近はほとんど帰ってこないですね」「昼間は(家の周辺に)いないわね。昼間、朝方はよく水戸駅の辺りで寝泊まりしてる。駅のすぐ下、太い支柱があるの。そこのもとに寝てるね」

 駅前での目撃情報をもとに、家主を探していると、駅前で横たわる家主と思われる女性。起き上がり、大量の荷物を整理し始めます。

 夕方になると、荷物を丁寧に並べ直し、移動します。どこに行くのでしょうか?駅を出て、家の方に向かって歩いて行きます。

■家主直撃「10月中に片付ける」

 自宅に到着すると、木々に埋もれていた白い箱を取り出し、箱から取り出されたのは、複数の衣類。一体、この荷物は何なのか、家主の女性を直撃しました。

 家主の女性:「(Q.荷物を出されていたのをお見掛けしたので)片付けてるんだよ」「(Q.これ全部?)そうだよ、片付けて持っていくんだよ」「(Q.中に置いてあるのは、ごみではない?)ごみじゃないでしょうよ。ごみなら持っていって捨てるでしょうよ。そこだって捨てる所あるんだもの。そうでしょうよ。ちゃんと片付けてるよ。ごみはごみ、業者は業者って。捨てるでしょうよ、あんたらだって」

 敷地にあるものはごみではなく、自分の物だと主張する家主の女性。周辺住民が被害を訴えていることについて聞いてみると・・・。

 家主の女性:「(Q.ネズミとかもいるみたいですけど?)ネズミはいても、駆けていくんだもの。そういうのは、薬をちゃんとかけとくんですよ」「(Q.薬かけてるんですか?)かけてるんだよ。それ相当の対応をしてますよ」「(Q.嫌だなって思ってる人もいるそうなんですけど?)そりゃいるでしょうよ」「(Q.そういう人たちには何か思うことってあります?)人間だからそういうのはあるでしょうよ。十人十色だから人はね」

 住民からの苦情を受け、水戸市は家主の女性に片付けるよう要請していますが・・・。

 家主の女性:「(Q.いつごろまでに片付ける?)10月いっぱいだよ。業者に持ち掛けて、頼むことになってるんだもの」「(Q.今月中に業者にお願いして全部片付ける?)そう」

 「10月中に片付ける」と話した家主の女性。5日、再び様子を見に行くと、

 片付けると話していたにもかかわらず、むしろ1カ月前に比べ、新たに物が増えていたのです。

 なぜ片付けられていないのでしょうか?再び家主の女性がいる駅前を訪れました。

 家主の女性:「(Q.この前、お話聞いた時、10月中に片付けると?)そう。だってお金が何だって、予定があるでしょうよ。(お金が)入んないんだよ」

 「当てにしていたお金が入らず、業者に頼めない」と話す女性。さらに・・・。

 家主の女性:「もう医者にも言われてるんだよ。心臓の弁が悪い」

 体調が悪く、思うように片付けができないのだといいます。

 家主の女性:「(Q.片付けたい気持ちは今もある?)片づけたいのはやまやま。誰もそんな散らかしたくないよ」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2021年11月8日放送分より)

[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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