平成に一世を風靡(ふうび)した“あのアイテム”が、令和の今、再びブームとなっているようです。

■30年ぶりブーム 靴下店に客殺到

 「若者の聖地」、東京・原宿で発見したのは、ルーズソックスを履いた女性たちです。

 ルーズソックスと言えば、若者が「パラパラ」に熱狂し、安室奈美恵さんの曲に涙した1990年代。女子高校生の間で大流行したユルユル、ダボダボなシルエットの
ソックスです。

 それが今、30年の時を経て、令和の時代に再びブームになっています。

 SNSを見ると、ルーズソックスを履いて文化祭やテーマパークを楽しむ、若者の写真が大量に投稿されています。

 20代:「(Q.ルーズソックスのどんなところに魅力を感じる?)ゆるくてかわいいところと、ギャル感が手軽に出せるところですかね」
 女子高校生:「足細く見えるよね。下がクシュクシュしてるから」

 再燃したルーズソックスブームを受けて、原宿にある靴下専門店には、客が殺到しています。

「靴下屋 原宿竹下通り店」伊藤歩マネージャー:「(Q.一日でどのくらい売れるんですか?)店頭に出ている分は、完売してしまうくらい売れています」

 年々、ルーズソックスの売り上げは、低下していましたが、ここ1、2カ月で突如として人気に火がついたといいます。

 仕入れの数を2倍に増やしましたが、連日売切れが続いています。今、人気のルーズソックスは、少し形が変化していました。

 「靴下屋 原宿竹下通り店」伊藤歩マネージャー:「90年代と比べて、長さは短くなって、ボリュームは出にくいタイプになっていると思います」

 かつては、1メートル以上ある長いルーズソックスを制服のミニスカートと合わせるのが人気でしたが、今は30センチほどの長さで普段使いできるものが人気だといいます。

 確かに街中の足元を見てみると、以前のルーズソックスとは違い、コンパクトに見えます。

 森千晴キャスターも、似合いそうなルーズソックスを見繕ってもらい、実際に履いてみると、「ちょっと抜け感が出て、かわいいですね。本当にナチュラルでさりげない」ようです。

■ブーム再燃の背景に“友達親子”

 なぜ、令和になってブームが再燃しているのでしょうか?

 最近、ルーズソックスを買ったという女子中学生は・・・。

 最近ルーズソックスを買った女子中学生:「ママの高校生のアルバムを見てて、ルーズソックスを履いている写真を見た時に、かわいいなと思って」

 これが、90年代のギャル文化全盛期に高校時代を過ごした、母親の卒業アルバムです。

 そのソックスを見て驚き、履いてみたいと思ったというのです。

 娘がルーズソックスを買った母親:「めっちゃうれしかった。(娘は)買ってと言ってないのに速攻で買いました。昔の私を見てるみたいです」

 こうしたルーズソックスブーム再燃の背景には、現代の親子関係があると専門家は分析します。

 明治大学・藤田結子教授:「今の高校生の親と、高校生の女の子ってすごく仲が良い。友達親子という感じ。少子化で、兄弟の数が減っていて、一人っ子も増えているし、親がすごく子どもを大切に育てる。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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