お坊さんがコロナ禍の悩みを次々解決。一石三鳥のプロジェクトとは。

 山梨県内の、とあるお寺。コロナ禍に、地域の問題を一挙に解決する試みを始めました。

 月2回、開催している「寺-CO-屋」プロジェクト。ひとり親世帯の子どもに、無料で大学生が勉強を教えています。

 こちらは、小学5年生の娘を参加させたシングルマザー。

 小学5年の娘が参加・シングルマザー:「塾に行かせてあげる余裕がない。無料でお勉強見てくれるのが、すごくありがたい」

 この「寺-CO-屋」では、保護者のケアも大切にしています。普段、息つく暇もない親たちにとってリラックスできる時間は、なにより貴重なのです。

 小学5年の娘が参加・シングルマザー:「ここでお友達ができたりとかする。同じような境遇の人がいて、同じような悩みを持っている」

 支援しているのは、ひとり親世帯だけではありません。子どもたちに勉強を教えている、大学生の野村華那さん(22)。実は・・・。

 大学生・野村華那さん:「アルバイト先がコロナの影響でなくなってしまって、そこがつぶれちゃった時には、収入源がまったくなくて、ひとり暮らしなので本当にきつかったですね」

 この「寺-CO-屋」は、苦境に立たされた大学生も救っているのです。3時間勉強を教えて、時給は2000円。

 大学生・清水環さん(23)「すごくありがたいです。しかも、その日に頂けるので、本当に生き延びています」

 勉強が終わった後は、皆で食事をします。この日のメニューは「牛丼」。実はこのお弁当にも秘密が・・・。

 コロナ禍で経営が厳しい地元のレストランに発注。売り上げの足しになっているといいます。

 NPO法人にじいろのわ・内藤陽一さん「このお肉も実は全国から寄付して頂いた肉を使用。皆さんで力を合わせながら、山梨の子どもたちを良くしたい」

 コロナ禍で苦しむ人々を救うこのプロジェクトを始めたのは、宗派を超えて集まったお坊さんたち。

 ソーシャルテンプル・山田哲岳さん:「こういう場を通じて人がお寺に寄ってくれる。我々にも非常にメリットになっている」

 お寺に集まった人たちがお互いを支え合う、理想的な姿がここにはあります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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