29日の自民党総裁選を岸田文雄氏が制しました。事実上の次期総理、岸田氏の“意外な素顔”に迫ります。
■外務大臣“戦後最長”、「酒豪」の顔も・・・
29日、自民党総裁室の椅子に座った自民党の岸田新総裁は、「まだ、何か、何ですか、実感としてわきませんが、でもやっぱり責任の重さみたいなものは感じます」と話し、記者から「椅子は柔らかい?」と聞かれると、「まだちょっと、それを確かめる余裕もないですが」と答えました。
河野太郎氏との決選投票を制し、自民党の新たな総裁に選ばれた岸田文雄氏。会見では、自らの特技を「人の話をよく聞くこと」としたうえで、次のように決意を述べました。
自民党・岸田文雄新総裁:「できるだけ多くの国民の声を聞かせて頂き、一つひとつ丁寧に答えを出していきたい。丁寧で寛容な政治を行い、国民の一体感をしっかりと取り戻していきたい」
現在64歳で、広島県が地盤の岸田新総裁。
初当選は1993年で、安倍前総理とは同期になります。2007年に第1次安倍改造内閣で沖縄・北方担当大臣として初入閣。その際には、直前までポストを知らされず、戸惑う場面も・・・。
その後、防衛大臣や外務大臣などを歴任。外務大臣は4年8カ月務め、連続の在任期間では戦後最長です。
また、酒豪としても知られ、ニューヨークで和食をPRするレセプションでは、当時の安倍総理からこんな紹介が・・・。
安倍総理(当時):「お酒が強い。圧倒的に強い」
岸田外務大臣(当時):「酒だけですよ」
■「つまらない男」支えるファーストレディー
そんな岸田新総裁をもっとも近くで支えるのが、裕子夫人です。
29日、都内で「ファーストレディーとなる受け止めは?」と聞かれると、「これから、一層気を引き締めて、臨んでいかなくてはいけないなと。主人も、これまでよりも、さらに、重責を担うことになると思うので、私もしっかり、支えていきたい」と答えました。
以前、インタビューでは、夫の普段の様子について、次のように話していました。
裕子夫人:「(家では)色んな冗談言ったりしますし、普通のお父さんで普通の夫みたいな」「お風呂で鼻歌を歌っていたり」
2016年のG7外相サミットでは、各国の外相夫人をもてなすなど、ファーストレディーとしての準備は万全と言えそうです。
総裁選の最中には、夫とともにインスタライブに出演した裕子夫人。「つまらない男」と揶揄(やゆ)される岸田新総裁のイメージを変えるために、一役買っていました。
「2人の初デートの場所はどこですか?」との問いに、フリップで「忘れた」と答えた夫に対し、裕子氏は「マハラジャ」と回答。
■野党は「安倍・菅政権との違い」に疑問符
岸田新総裁誕生に野党は・・・。
立憲民主党・枝野幸男代表:「新総裁として安倍・菅政権と何がどう違うのかを説明頂くことが、まず最初。残念ながら、ここまで拝見をしていると自民党は変わらない、変われないことを示した新総裁の選出だった」
共産党・志位和夫委員長:「政治の中身においては、まさに安倍・菅直系政治を選んだというのが、今回の結果だと思います。党の表紙だけ変えても中身は変わらないことを指摘しておきたい」
■海外各国の反応は・・・
総裁選の結果を速報で伝えたアメリカのメディアでは、「世論より党の意向が勝ち、岸田氏という“現状維持”路線が選ばれたようだ」との論調が目立ちました。
中国や韓国の反応は・・・。
中国外務省・華春瑩報道局長:「日本の新しい政権とともに日中関係を正しい道に沿って、安定的かつ健全に発展させていきたい」
韓国政府:「両国の未来志向的関係発展のため、継続して協力していきたい」
■当選当日も・・・人事に向け「打ち合わせ」
一方、岸田新総裁は、自民党の人事などに向けて29日夜遅くまで動いていました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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