自民党総裁選まで9日。4人の候補者は20日、各地の自民党員から質問を受ける形で開催された討論会に臨みました。

コロナ禍で女性が孤立していることについて問われたのに対し、岸田前政調会長と高市前総務大臣は、社会の連携や地域の絆を強調しました。
岸田前政調会長:「望まない孤立・孤独に対して、社会としてさまざまな連携、あるいは相談・意思疎通が図れる仕組みを社会としても用意をしなければならないと考えている」
高市前総務大臣:「私もちなみに今、一人暮らしになってしまったが、こういうときこそ地域社会の絆がとても大事だと思う。日本の地域社会の強みを生かしながら、乗り切っていこう」

野田幹事長代行と河野行革担当大臣は、新たな形の“支援”が必要だと述べました。
野田幹事長代行:「福祉とか、そういう手立ては“申請”だから、自分から言わないと届かない。プッシュ型(支援)があれば、その間、ロスタイムも作らずに、孤立を防ぐことが出来るのではないか。コロナ禍の女性だけではなく、福祉全般、基本的には、これからプッシュ型で、間を作らないという政治をしていく所存」
河野行革担当大臣:「行政のデジタル化というものを、このコロナ禍で真剣に進めて、こうした方が孤立しないように、孤独に陥らないように、また経済的な困窮にならないように、政府の側から、しっかり手を差し伸べることができるような行政にしていきたい」

少子化対策をめぐっては、野田氏が『こども庁』創設の必要性を主張しました。
野田幹事長代行:「母親、父親になりやすい環境を作ると同時に、必ずしも自分の子どもでない子も、しっかりと育てられるような養子縁組みのあっせんとか、さまざまな子ども受容できる地域社会を作っていく。そのための費用が必要だということで『こども庁』」

河野氏は、金銭的な支援の拡充が必要だとしました。
河野行革担当大臣:「子どもを複数持っている世帯には、直接的な支援を考え始めなければいけない時期に来ているのではないか。教育費をはじめ、子どもにかかる費用が心配で、2人目、3人目を持つのをためらうという方がいる。その不安に対して、政府として答えを出さなければならない」

岸田氏は「教育費や住居費の支援の重要性」を訴えたうえで、こう述べました。
岸田前政調会長:「学童保育の施設の老朽化。これはかなり深刻なのではないかと思う。これから子育てを考えていただくためにも、この学童保育については、特にしっかり目を向けて、充実していくことが大事ではないかと思っている」

高市氏は、男性の育休取得率を上げるための法整備に言及しました。
高市前総務大臣:「男性の育休は、まだ7.5%。この取得率をできるだけ上げていきたいということ。これは法律に書き込んでもいいのではかと考えている」

論戦は、雇用や経済対策にも及びました。
岸田前政調会長:「弱い立場の方が、大きな苦しみを負っている。こうした方に焦点を当て、しっかりと給付金等の支援を行わなければいけない。これは当然のこと」
高市前総務大臣:「自宅待機という方も必ず職場に戻って来られる。そうするためにも、いま、事業の主体を守り抜くために、かなり多額のお金を投入しても、将来の成長につながる」
野田幹事長代行:「日本では、観光に携わるサービス業、飲食業は非常に厳しい。11月に、ある程度めどがついたら、恐る恐る、そういう所を再開して、地方経済の要なので、観光は。そのなかで働いている女性たちをしっかりと支えていきたい」
河野行革担当大臣:「弱い立場の方を支えるための給付金を、しっかり対応できるようにしたい。特に行政をデジタル化することで、プッシュ型の支援が出来る」

有権者はどう見ているのでしょうか。報道ステーションが18日、19日に行った世論調査。総裁選に立候補した4人のうち、誰が次の総裁になることがよいかと尋ねたところ、河野氏が48%でトップでした。自民党支持層に限れば、河野氏を望む声が半数を超えました。

新しい総裁に期待する政策については『新型コロナ対策』と答えた人が44%で最も多く、続いて『経済・財政政策』が42%。『年金・社会保障制度』が34%でした。

菅内閣の支持率は29.4%で、先月から3.6ポイント上昇しました。

次の衆議院選挙で『与党の議席が増えたほうが良い』と答えた人は45%で、『野党の議席が増えたほうが良い』は35%でした。

立憲民主党の枝野代表は20日、千葉県内の各地で、次の衆議院選挙の立候補予定者の応援演説を行いました。
立憲民主党・枝野代表:「(Q.具体的なコロナ対策は)一貫して申し上げている通り。具体的な法案も出している通り。水際対策の徹底、10日間は国の管理で隔離保護。それからPCR検査を気軽に受けられる状況を作る。そして補償はセットで行う。この3つが柱」

総裁選については、こう述べました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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