秩父鉄道の線路に無断で立ち入ったとして、山添拓参議院議員が書類送検されました。山添議員は、鉄道の撮影を楽しむ、いわゆる“撮り鉄”でした。
■“撮り鉄”の「行き過ぎた」行動
鉄道車両を熱心に撮影する鉄道ファン、いわゆる“撮り鉄”です。しかし、ここ最近、一部の“撮り鉄”による行き過ぎた行為が問題となっています。
今年3月、廃車となる「踊り子号」を撮影するため、東京・日野市でJR東日本の敷地内に立ち入ったとして、男性2人が鉄道営業法違反の疑いで書類送検されました。
さらに4月には、東京・八王子市のJR中央本線の人気撮影スポットで、住宅の木が何者かに切断される事件も起きています。
■「熱い」イベントの日・・・国会議員が線路内に
そして、今月18日にも・・・。
SNSに「軽率な行為だったと反省しています」と謝罪のコメントを投稿したのは、共産党の山添拓参議院議員です。
山添議員は、埼玉県長瀞町の秩父鉄道で線路内に立ち入り、書類送検されたことを明らかにしました。
山添拓参院議員のSNSから:「休日を利用して趣味の鉄道写真を撮りに行った際に、長瀞町の秩父鉄道の線路を横断したことが埼玉県警秩父警察署から軽犯罪法違反であるとの指摘を受け、本年9月16日付で送検した旨の連絡を受けました」
当時、秩父鉄道では“撮り鉄”が熱くなるイベントが行われていました。
“撮り鉄”歴50年以上・デキ101(電気屋)さん:「引退をする電気機関車が一両ありまして。普段走らない区間を貨車を引いて走るというのが、(イベントの)一つの目玉ということで。パトカーが結構頻繁に巡回をしてきていたので、その辺はよく覚えています。(当時は)普段以上に“人が多いな”“撮影者が多いな”というのはね」
地元の撮影スポットには、少なくとも30人以上の鉄道ファンが集まっていたといいます。
山添議員は、線路を無断で渡ったところ、警戒中の警察に発見されました。
■「住民が使うため」の“渡し板”を渡る
山添拓参院議員のSNSから:「(線路には)地域住民によって道がつけられ、渡し板がかけられていた箇所を、(中略)通行可能な道であるという認識のもとに約1秒程度で渡りました」
現場には、線路の段差をなくして渡るための“渡し板”が掛けられていたというのです。
この“渡し板”について、沿線の住民は「線路には“渡し板”がいくつも設置されています。住民が線路の向こうにある畑に行くために使っていますが、“撮り鉄”が使っているケースもあります」と証言しています。
とはいえ、踏切以外の線路を横切ることは禁止されています。
今回の書類送検について、山添議員は19日、SNSで「ご意見を受け止め、率直に反省し、今後同じようなことがないよう、気を引き締めます」と改めて謝罪しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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