アフガニスタンで新型コロナウイルスの治療活動を続ける医師が取材に応じ、タリバンの統治による混乱で国内の医療施設が存続の危機にあると窮状を訴えました。

 カブールで働く医師:「市民はコロナに対して気が回らないほど、アフガニスタンはひどい状況にある」

 首都カブールの病院で新型コロナウイルスの治療にあたる医師によりますと、タリバンの制圧後はワクチン接種に訪れる市民の数が大きく減ったということです。

 混乱により、多くの人が接種会場に行くのを控えているとみられます。

 また、病院に約120あるベッドは満床の状況が続いていますが、タリバンを恐れて出勤を控える職員も出てきているほか、給料の支払いも滞っているということです。

 カブールで働く医師:「病院で働く女性の看護師にとって、病院に出勤することは安全ではない」「近い将来、私たちは医療を提供し続けることができなくなる。これは患者にとって危機的状況です」

 WHO(世界保健機関)は、アフガニスタンの医療を支えていた国外からの資金提供の停止により、国内の約2000の医療保険施設が閉鎖に追い込まれると指摘しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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