土石流が発生した静岡県熱海市の盛り土を巡る問題で、50人を超える遺族らが土地の所有者側らに対して今月末、損害賠償を求めて提訴する方針を固めたことが分かりました。

 関係者によりますと、遺族らは盛り土があった土地の現在の所有者側と前の所有者側を相手取って損害賠償を請求するため、28日に静岡地裁沼津支部に提訴する方針を固めたということです。

 請求額はまだ検討中ですが、家族を亡くしたケースに加え、家が全壊するなどの被害を受けた人も多いため、10億円以上に上る可能性があるということです。

 この問題を巡っては、すでに前の所有者と現在の所有者に対する刑事告訴が受理されていて、今後、刑事と民事の両面で争われることになります。
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