トイレの修理を巡る高額請求トラブルが増え続けています。先月31日、嘘の内容を告げたり、解約を妨害するなどした業者に対し、消費者庁が業務停止命令を出しました。
■見積もり3万円が修理後10万円に・・・
業者:「高いところだと、例を出しますと、100万円とか本当にあります。めちゃめちゃ高いところでしたら、正直もっと高いところもあります」
女性:「でも、もっと安いところもありますよね?」
自宅のトイレが詰まり、訪問修理を依頼した女性と修理をした業者のやり取りを記録した音声です。
女性:「御社のHPには、全部やっても3万円くらいですよと書いてあったので。10万円と聞いて、今、すごいびっくりしているんですけれども」
見積もりは3万円でしたが、女性は、修理後、費用が10万円にまで膨れ上がった理由を問いただしますが、返ってきたのは・・・。
業者:「いくらだと気持ち良く、修理代払って頂けますか?」
女性:「5万。いや、3万かなって思ってて10万になったのすごいびっくりしたんですよ」
業者:「もういいです・・・5万円ですね?お客さんが納得するのは」
結局、女性は見積もり以上の代金、5万円を支払うことに・・・。しかし、番組が契約書に記載されていた業者の住所を調べたところ、その住所は存在しませんでした。
修理を依頼した女性:「(業者が)挙動不審だったというか、大きい声で『大変だ、大変だ、これは大変なことになった』って言いながら作業されていて。絶対ぼったくられていると思いました。本当にやばい会社だったんだろうな。もう関わりたくない」
■トラブル増加・・・“在宅勤務”も関係?
実際の修理費はいくらだったのかは分かりませんが、自治体指定を受けている水道業者に問い合わせると・・・。
株式会社HLS・芝村潤也代表取締役:「トイレットペーパーや排泄(はいせつ)物で(トイレが)詰まっている場合は、こんなに余分な作業は必要ない。基本料金、圧力ポンプ、これだけです。余分な作業が多い印象を正直受ける」
全国の消費生活センターによりますと、トイレの訪問修理業者と修理費を巡って、トラブルになるケースは年々増えています。
株式会社HLS・芝村潤也代表取締役:「コロナ禍の関係で在宅ワークされている方が多いので、トイレの使用頻度が上がっているから、水道トラブル自体の発生件数が増えている可能性もある」
■“悪質商法”被害には「支払い拒絶」
こうしたなか、消費者庁は先月31日、トイレの修繕などを行う会社「アクアライン」に対し、特定商取引法違反として業務停止9カ月などを命じました。
この業者は、クーリング・オフを申し出た客に「発注済みの材料費だけでも払ってもらえませんか」などと、契約の解除ができないかのように伝えていました。
また、「部品の製造が終了している」などと、うそをつき、トイレ一式の交換も促していました。
高額請求やうその説明など、悪質な商法の被害に遭ってしまった場合、私たちはどのように対応すればいいのでしょうか?
悪質商法に詳しい加藤博太郎弁護士:「まずは、その場で支払いを拒絶するのがとても大事。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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