東京都渋谷区のワクチン接種センターが再開した31日、抽選券を求め、午前7時には50人ほどの行列ができていました。
配布は午前9時からですが、非常に多くの人が並んでいるということで、1時間以上前倒しで抽選券の配布が始まりました。
東京都は、人流の抑制などのため、抽選をオンライン形式に切り替えることを検討しています。
こうしたなか、新型コロナに感染し、東京都杉並区の勤務先で療養していた40代の男性が、亡くなっていたことが分かりました。
男性が陽性と分かったのは、先月30日。港区のクリニックだったので、最初、男性の感染者情報は、みなと保健所が把握していました。男性は、家族と離れ、杉並区の勤務先のビルで、1人で療養していたため、情報は、自宅のある別の区を経由し、今月1日、杉並区の保健所に送られました。ワクチンは接種していなかったといいます。
亡くなった男性の父親:「持病はあったらしい。それで早く(入院しようと)言ってたんだけど、持病があるから待っているんだって」
男性と家族は電話で連絡が取れていたといいます。しかし、取材に対して保健所は、複数回、男性に電話したもののつながらず、勤務先を訪ねても会えなかったため、対応を終了したということです。
男性は、5日になって体調が悪化し、その後、死亡している状態で見つかりました。
亡くなった男性の父親:「保健所が、連絡が全然つかないんですって。いくら(電話)かけても、どうしようもないから。体育館だって、いくらだって空いてるんだから、そこへ(患者を)やれば、いくらでも(治療)できるんだから。知事から何やら何もやってなかった。口だけであんな言ってるだけなんだから」
保健所は、男性への対応を打ち切る前に、両親や警察に連絡していませんでした。複数の都の関係者は「連絡をせずに対応を打ち切ることは、あり得ない」と批判しています。
杉並区の田中区長は「ご遺族に申し訳ない」と謝罪したうえで、保健所の体制を拡充するとしています。
感染爆発の原因となっているデルタ株。東京医科歯科大学は、新たなデルタ株を国内で初めて確認したと発表しました。
東京医科歯科大学ウイルス制御学分野・武内寛明准教授:「アルファ(イギリス型)とベータ(南ア型)のそれぞれの特徴変異というのが、両方持ち合わせる新たなデルタ株が、今回、市中感染事例として確認された」
患者に海外渡航歴はなく、市中感染だということです。ただ、世界でも、まだ8例の報告しかなく、感染力の強さなどは不明です。
背景には、感染爆発があるといいます。
東京医科歯科大学ウイルス制御学分野・武内寛明准教授:「これだけの感染拡大を常に繰り返していると、ウイルス側にとって、新たにさらに変異を獲得する機会を、我々自身がウイルスに与えてしまっている」
東京都の新たな感染者は、2909人と、先週火曜日より1311人減りました。これで、9日連続で前の週の同じ曜日を下回りましたが、重症者は、30日と変わらず287人でした。
緊急事態宣言が続くなか、8月も終わります。
1965年に開業した神奈川県相模原市の『町田ボウリングセンター』。新型コロナの影響で、利用者が最大で半分にまで減りました。これ以上続けると、倒産しかねない状態だったため、やむなく会社が売却を決めました。
町田ボウリングセンター・関口明宏支配人:「コロナに負けたと思いたくないですけど、なんとか生き残るすべを持てなかったのは悔しい。ここがなくなることで、ボウリングをやめる選択をせざるを得ない方がいるので、本当に申し訳ないと思う」
思い思いに、最後のゲームを楽しみます。
40年来の常連客:「忘年会、職場の歓送迎会とか、地域密着のボウリング場だった。本当になくなるのが残念でしょうがない」
ピンが倒れる音は最後まで響き続け、午後8時、57年の歴史に幕を閉じました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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