混迷深まるアフガニスタン。いまだアフガニスタンに残る日本人や、大使館の現地人スタッフなどの退避を支援するため、自衛隊の輸送機2機が24日、出発しました。退避させるのに残されている時間は1週間です。

イスラム主義勢力『タリバン』の報道官が、アフガニスタンの実権を握って以降、初めて日本メディアの単独インタビューに応じました。今週中にも現地で活動を開始するとされる自衛隊ですが、そんな日本に対するタリバンの考えを聞きました。
ムハンマド・ナイーム報道官:「(Q.自衛隊機と退避する日本らの安全を保障できるか)私たちにとって何の問題もない。各国民が退去、帰国するための機会を与えている。私たちは、日本軍が居続けることは想定していない。この活動は、可及的速やかに決めた期限までに終わらせるべき」

ただ、今月末までに全ての国が退避を終えられるかは未知数です。これまでにアフガニスタンからは、アメリカの関係者だけで3万7000人が退避を終えたものの、まだ推定で5万人以上が残されているといわれています。イギリスやフランスからは、撤退期限の延長を求める声も上がっていて、アメリカも決断を迫られています。
アメリカ国防総省:「6000人近い駐留部隊、その装備・武器のこともある。大統領は撤退期限を延長するなら、24日中に決断をしなければならない」

ただ、タリバン側は、こう話します。
ムハンマド・ナイーム報道官:「アメリカは4機でも5機でも派遣すればよいではないか。全力を尽くして作業を急ぐべき。それがアメリカのためになる」

駐留軍には、自分たちに協力したアフガニスタン人の安全を守る義務があります。タリバンが、アメリカ軍の通訳をしていたアフガニスタン人男性の兄弟に送ってきた書簡には、「お前はアメリカを助けた罪に問われている」「裁判所への召喚を無視したため、今後、死刑が宣告される」と書かれていました。

タリバンは、駐留軍などの協力者に恩赦を出していますが、誰も信じていません。
カタールに退避した人:「国を離れるなんて思ってもいかなった。アフガニスタンを愛しているし、みんなと仕事をするのも大好きだった。残念ながらタリバンが来るので、選択の余地はなかった」

間もなくアフガニスタンでは、タリバンによる本格的な統治が復活します。
ムハンマド・ナイーム報道官:「(Q.20年以上前に国際社会から孤立したタリバンは何を学んだか)人生には、さまざまな経験がある。我々は軍事、政治、教育、あらゆる面で経験をしてきた。文化面もそう。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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