イスラム主義勢力『タリバン』がアフガニスタンの首都・カブールを制圧してから5日。空港の外では、国外脱出を求める人の流れが、いまも絶えません。人々が恐れているのは、恐怖による支配が再び始まることです。

タリバンは、会見で「誰にも報復はしない」とソフトなイメージを打ち出していましたが、その言葉とは裏腹の実態が見え始めています。ロイター通信などによりますと、タリバンが前政権の関係者や協力者の捜索を強化。一軒一軒家を回り、見つけたらタリバン独自のイスラム法の解釈に基づき罰しているといいます。実際、ドイツメディアによりますと、記者の親族がタリバンに射殺されたということです。ガニ元大統領のボディーガードだった男性も怯えています。
ガニ元大統領のボディーガード:「いつも連絡を取っていたアメリカ軍の司令官や将校は、誰も私の連絡に応じてくれない。(Q.あなたはどうなるのか)先は見えない。死が近づいていると感じる」

タリバンは、本当に変わるのでしょうか。
アメリカ・バイデン大統領:「タリバンは存続の危機にあり、正統な政府として国際社会に認められるかが問われている。タリバンが変わるかわからない」

欧米諸国が警戒感を示す一方で、タリバンに接近しているのが中国です。国営・新華社通信の記者は、カブールの今をこう伝えます。
新華社通信記者:「タリバンのカブール制圧以来、平穏な日が続いているが、新政権が発足しないなか、人々の暮らしは不透明なまま」
国営放送は、タリバンの報道官と中継をつなぎました。
タリバン・シャヒーン報道官:「偉大な隣国である中国は、合理的な判断をしたと思う。カブールの大使館を閉鎖せず、我々に協力してくれている。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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