災害級の大雨が、各地で続いています。

広島県では線状降水帯が発生し、広島地方気象台は『顕著な大雨に関する情報』を発表しました。

広島市安佐北区、安芸高田市、北広島町に、警戒レベル5の『緊急安全確保』が出されています。

消防によりますと、安芸高田市では「浸水やがけ崩れなどで孤立して動けなくなったので、救助してほしい」との通報が19件あり、ボートなどで15人を救助したということです。

市によりますと、人的被害はありませんが、半壊した住宅が1棟、床上浸水が3棟、床下浸水が11棟あるということです。

土砂崩れで道路が寸断され、自宅が孤立したという人もいます。

自宅が孤立した人:「水の音がすごかったんです。消防団とかに話を聞いたら、十数カ所崩れていて、ここまで救助の車が入ってこられないと。10年以上通勤で使っている道だが、ここまで大量に崩れたのは初めて」

救助に来た消防や警察とともに、避難所まで1時間近く歩いたといいます。

広島市安佐北区を流れる鈴張川では氾濫が発生しました。車1台が流されたという通報があったということです。

安芸高田市に隣接する三次市では、市内を流れる江の川で氾濫が発生しました。

すでに、8月一カ月分を超える雨が降った地点がある九州では、13日も断続的に雨が降り続けました。

佐賀市では、住宅街の道路が冠水。道路一面が水没した所もありました。

熊本県南関町では、住宅の裏山が崩れ、土砂が流れ込みました。場所はトイレで、土砂が窓を突き破っていましたが、何とか途中で止まっている状態です。

土砂被害に遭った住人:「振動は、全身に伝わる、突き上げるようなドーンという。避難して何とか一段落した」

長崎県内でも被害が相次ぎました。

雲仙市では、雲仙温泉街近くで崖崩れが起き、住宅2軒が押し流されました。

そのうちの1軒にいた、森文代さん(59)が心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。

また、夫の保啓さん(67)と、長女の優子さん(32)の安否が分からなくなっています。

優子さんは、新型コロナの感染を心配し、両親とは別の家で寝泊まりしていましたが、実家に戻ってきていたということです。

現場に入った消防団員:「(Q.家は形がなかった状態?)もう形が完全になかった。少しずつ崩落した所から水や土砂が出てきたりして、何度か中断して逃げたりしました」

別の住宅にいた60代男性は、崩れた家屋に足を挟まれ、身動きが取れなくなっていましたが、発生から約7時間後に救助されました。

雲仙岳では、降り始めからの雨量が800ミリを超えています。

2人の捜索は、午後5時前に打ち切られました。

県は、自衛隊に災害派遣要請をし、部隊は14日から捜索活動を行う予定です。

時間が経つにつれ、雨の範囲は東へと広がりました。

前線は、向こう1週間程度は本州付近に停滞する見込みで、広い範囲で活発な状態が続くとみられます。

週末も厳重な警戒が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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