感染が拡大する中、課題になっているのが「自宅療養者」の急増です。
東京都では7日の時点で1万8444人と、この1か月で15倍以上に。
自宅療養の実態は?
療養9日目の女性に話を聞きました。
(お笑い芸人 ミカヅキ上田さん)
「病院みたいに器具がないので自分たちで薬局で酸素ボンベ、アスリートがするようなの買ってきて、それしないと息ができなくて・・・」
夜になると咳がひどくなり呼吸が困難になるという上田さん。
こんな不安があるといいます。
(お笑い芸人 ミカヅキ上田さん)
「『緊急事態が起きたら救急車を呼んでください』と言われているんですけど、受け入れも拒否されるみたいなのでコロナと言ってしまうと。どうしようもない、薬もいただけないし」
「このまま死ぬしかないのかなって思ってます。どうしようって」
現在は保健所を中心に健康観察を行っていますが・・・
(東京都医師会 角田徹副会長)
Q自宅療養者が増える中で今後どのような対策が必要だとお考えですか?
「現状だと本当に入院が必要な人しか、入院させられる余裕がないんですね。そうしますと、すぐ医療にかかれるというか、医療にアクセスできるっていう安心感が必要だと思います。ですから最初に患者さんを見た医師がそのまま引き続き様子を見て、重症化しそうだったら即座に対応するというのが時間的ロスがないと思います。それをぜひシステム化したい」
(報告 小山 颯)
「訪問看護師が、高熱が続く自宅療養者のもとに向かっています」
神奈川県の藤沢市などから業務委託されている訪問看護の現場を取材しました。
1件目は50代の男性です。
(看護師)「息吸うと咳出やすくなりますか?」
(看護師)「今がちょうど峠というか山を迎えていると思います」
(看護師)「しんどいですね、ごめんなさい座ってください」
座り込んでしまった男性・・・
(看護師)「(血中酸素飽和度)93だったら、平常時ではもう間違いなく入院というところ」
高熱が続いていましたが、自宅療養を続けることになりました。
しかし次に訪れた20代男性の自宅では・・・
(看護師)「深呼吸して吸いにくさとか、吐きづらさありますか?」
(患者) 「息吸うときの方が」
(看護師)「吸うときの方がしにくい?」
(看護師)「状況的に入院を考慮する段階かなと思います。入院って大丈夫ですか?」
男性には喘息の持病があり、一番低い時には血中酸素飽和度が69%になることも。
医師の判断も仰ぎ、男性は入院することに・・・
(ソフィアメディ 官民連携室 眞榮和紘看護師)
「重症化リスクのない方は自宅療養で私は十分にサポートができると考えております。ただ、その一方でサポートするためには我々のような在宅医療のリソースを十分に活用する必要があると」
一方、東京・武蔵野市では、自宅療養者らへの即日の食料配送を独自で行っています。
(武蔵野市 安全対策課 今井 隆文 課長)
「中身はレスキューフーズと言いまして、1日3食分のものがこの中に入っています」
感染を防ぐため、玄関先に食料を置き電話でやり取りをします。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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