新型コロナ患者の入院を原則、重症者などに制限するとした方針について、4日は身内である与党内からも「撤回」を求める声が上がりました。

 医療現場は政府の方針転換をどう受け止めているのでしょうか。

 千葉大学病院感染制御部長・猪狩英俊医師:「極めて現実に即した対応ではあると思っています。自宅療養も可能でしょうという人の早期退院ができれば少し、新たな患者さんの受け入れにつながる可能性があると思う」

 中等症・重症患者26人を診る千葉大学病院。

 自宅療養の充実したケアが伴えば逼迫(ひっぱく)した現場を改善する可能性もあると話します。

 千葉大学病院感染制御部長・猪狩英俊医師:「ほぼ悪化する可能性が少ない、あるいは回復途上に向かったという人も自宅に戻すことで病床の逼迫を少し改善する方向に働く可能性はあると思う」

 ただ、その線引きはかなり難しい判断を迫られます。

 千葉大学病院感染制御部長・猪狩英俊医師:「中等症を分けるにも、酸素飽和度93で区切っていますが、これはモニタリングしないと分からない数字ですし、状況によっても変わりますので、あとは呼吸困難感とか、極めて主観的なものになってきます」

 実はすでに自宅療養から救急搬送される患者は急増していました。

 自宅から搬送される場合、他の病院から来た場合とは違う難しさがあると話します。

 千葉大学病院感染制御部長・猪狩英俊医師:「(今までいたのが)病院じゃないので、この人がどういう経過をたどったのか情報がない。他の病院から来れば、それなりの診療録があって、治療内容を記録したものがあって、どのような経過でこんな状態になったかというのが分かる。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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