コーチを批判したことで帰国を命じられ、それを拒否していたベラルーシのオリンピック女子陸上選手が2日午後、ポーランド大使館に入りました。海外選手の帰国拒否が相次いでいますが、日本はどう向き合えばいいのでしょうか。
ベラルーシ陸上代表・チマノウスカヤ選手(24):「このまま帰国したら、私に競技を続ける意欲が残ると思う?」
陸上代表コーチ:「残るかもよ。もはや200メートル走に出ても何の得にもならない」
これは東京オリンピックに出場しているベラルーシ代表の陸上選手、クリスチナ・チマノウスカヤ選手と代表コーチらによるやり取りの音声です。
チマノウスカヤ選手は代表コーチを批判したことが原因で帰国を求められているのですが・・・。
コーチらからは時折、脅迫めいた言葉が・・・。
陸上代表コーチ:「『(指示に従えば)生きられたのに愚かだった』と国民は言うよ。誰に何を証明したい?」
ベラルーシ陸上代表・チマノウスカヤ選手:「誰にも何も証明したくない。私はただ走りたいだけ」
チマノウスカヤ選手は、このまま帰国することに生命の危険を感じるとして羽田空港で帰国を拒否。ヨーロッパ諸国への亡命を希望していました。
さらに、IOC(国際オリンピック委員会)に問題への介入を求めました
ベラルーシ陸上代表・チマノウスカヤ選手:「圧力を受けており、私の同意なく国外(日本から)に連れ出されようとしています。そこでIOCの介入を求めることにしました」
IOC・アダムス広報部長:「私たちは彼女を支援します。彼女の要求が満たされることを願い、賛同しています」
そして午後5時すぎ、大会関係者によりますと、チマノウスカヤ選手は都内のポーランド大使館に入ったということです。
なぜ帰国に命の危険を感じているのか・・・。
チマノウスカヤ選手の祖国・ベラルーシは1991年のソ連崩壊後に独立した国の一つ。
1994年以降、ルカシェンコ大統領が就任。欧米諸国からは「ヨーロッパ最後の独裁者」とも呼ばれ、国内では度々、退陣要求のデモも起きています。
今回のチマノウスカヤ選手の問題に政府は・・・。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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