東京では1日、日曜日として過去最多となる、3058人の新型コロナウイルスの新規感染者が確認されました。感染の急拡大を受けて、全国の知事らが、旅行や帰省の中止を求めました。

■“日曜最多”東京3058人感染

 東京に「緊急事態宣言」が出てから、3週間が経ちました。通常であれば、宣言の効果が出始める頃ですが・・・。

 大学生(10代):「最近、急に(感染者が)増えてきたなって。オリンピックもやるってなっちゃったし」
 会社員(20代):「ほぼ年中、緊急事態宣言のように感じてしまうので、正直、私も気が緩んでるところもあります」

 効果が出るどころか、東京では、新型コロナウイルスの新規感染者が、先月31日に初めて4000人を超え、過去最多を更新しました。

 今月1日は、新たに3058人の感染が確認され、日曜日としては過去最多となりました。重症者は101人で、前の日から6人増えました。

 東京都・小池百合子知事:「重症者もじわじわと増えてきていますが、そういった方々を抑えるという意味でも、ワクチンの接種はより加速的に、スピーディーに行えればと思っています」

■全国知事会「最後の我慢を」

 感染拡大に歯止めが掛からないなか、2日から緊急事態宣言の対象地域は、神奈川、千葉、埼玉の首都圏3県と、大阪府にも拡大されました。

 感染の急拡大への対応を協議した全国知事会は、国に対し、外出などを厳しく制限するロックダウン(都市封鎖)を検討するよう求める提言をまとめました。

 また、国民に向けては、夏休み中の都道府県をまたぐ旅行や帰省の原則中止を求めることを決めました。

 神奈川県・黒岩祐治知事:「医療崩壊が直前に迫っている。そんな感じであります。救急車が運ぶ場所がないですよ。熱中症になっても、交通事故に遭っても、運ぶ場所がない。そういう状況が近付いてますから、皆さん、ぜひ最後の我慢をお願いしたい」

■“宣言”拡大「1回で仕留めて」

 夏の書き入れ時を迎えた観光業界には、大打撃となります。

 東京・浅草にある旅館「茶室ryokan asakusa」では、夏休み期間中の客足の減少に不安を抱えています。

 全部で10室の、こじんまりとした旅館。食事は自分の部屋で取るように変更し、露天風呂の使用も時間で区切るなど、宿泊客同士が接触しづらい環境づくりを工夫してきました。

 そのかいもあり、8月の予約は8割ほど埋まっていて、コロナ過にあっても比較的、影響を小さくとどめてきました。しかし・・・。

 茶室ryokan asakusa・入澤冴樹大将:「20代、30代のお客様が、今は一番多いです。20代、30代のお客様が、本格的に自粛ムードになるというか、そういう感じになってくると、うちにも影響が出てくるかなとは思います」

 さらに、緊急事態宣言の対象地域拡大や“移動中止”の呼び掛けで、今後は、東京都以外からの客が減ることも覚悟しているといいます。

 茶室ryokan asakusa・入澤冴樹大将:「何回も緊急事態宣言が出たりとか、まん延防止措置が出たりとか。そういうこが何回もあって、今、実際に感染者が増えている状況で、どうにか食い止めてほしい。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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