2026年10月30日 20:22

奥田交番襲撃事件の差し戻し裁判は、きょう8回目の公判が開かれました。一審で被告の量刑を判断するための鑑定をした臨床心理士の証人尋問が改めて行われ「被告は発達障害の影響で、警察官と戦うこと以外考えられない精神状態だった」と証言しました。
立山町の元自衛官・島津慧大被告(30)は2018年6月、富山市の奥田交番に刃物を持って押し入り、当時の交番所長を刺し殺して拳銃を奪い、近くの小学校前にいた警備員を射殺したとして、強盗殺人の罪に問われています。一審の富山地裁では強盗殺人の成立を認めず「無期懲役」の判決が言い渡されましたが、その後審理が差し戻されています。
主な争点は「被告が交番襲撃前から拳銃を奪う意思があったかどうか」=「強盗殺人罪が成立するかどうか」と「被告が抱えるASD=自閉スペクトラム症が犯行にどのように影響したか」です。
きょうは被告の情状鑑定を担当した臨床心理士で、犯罪心理学を専門とする大学教授の証人尋問が行われました。臨床心理士は「被告はASDの影響もあり、自暴自棄になった解決方法として警察官と戦うことしか考えられない心理的視野の狭窄状態に陥っていた」と説明しました。また「ASDを事前に理解することで、ストレスは減り対人関係もうまくいきやすい」と証言しました。
休廷中、島津被告は弁護士に話しかけASDの特性について質問していました。
次の公判は来月2日で、判決は12月8日に言い渡される予定です。
最終更新日:2026年10月30日 20:22
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