大船渡市末崎町の山岸冷蔵株式会社が19日、盛岡地裁から破産開始決定を受けました。負債総額は約6億6300万円。

東京商工リサーチ北上支店によりますと、同社は1946年創業の水産物加工・卸売業者で、当初はサンマ、秋サケの加工を中心とし、1992年3月期にはピークとなる売上高10億2800万円を計上。1995年3月期に秋サケの不漁により大幅な赤字を計上して以降、サンマ、サバ、イカ、イサダの加工にシフトし、2000年代は5億円から6億円前後の売上高で推移していました。

しかし、2011年3月に発生した東日本大震災により建物および在庫がすべて流失する甚大な被害を受け、その被害額は在庫分で約2億円、建物分で約2億3000万円相当に及びました。

その後、関係筋の支援を得ながら最低限の設備を復旧し2011年9月に操業を再開。2012年に復旧は完了しましたが、2012年3月期は売上高が1億6000万円まで圧縮。2014年以降は売上高が4億円台まで回復したものの、主力扱い魚種の不漁の影響が大きく、収益は低調に推移し赤字体質が慢性化していました。

多額の外部資金に依存した経営から借入負担も重く、資金繰りが限界に達したことで今回の措置に至りました。事業の一部は市内の同業者に譲渡したうえで、9月30日に事業を停止していました。

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