
2026佐賀インターナショナルバルーンフェスタ(2026年10月30日(金)〜11月3日(火・祝)、佐賀市嘉瀬川河川敷)の開幕を1週間後に控え、佐賀市の宿泊施設35施設・1,517室(主要予約サイト掲載ベース・全業態)の推定OCC(OTA掲載在庫ベース)を宿泊日別に追うと、祝前日の月曜11月2日が45日前の時点で97.2%、直近観測(10月23日・10日前)でも97.6%とほぼ動かない一方、間の日曜11月1日は84.8%から92.0%へ、最終夜の火曜11月3日は77.1%から82.7%へと、まだ在庫を残したまま大会週に入ろうとしている。通常の土曜である10月17日が45日前58.8%から前日98.4%まで約40ポイント積み上がった佐賀市で、大会期間の各夜は「45日前にはもう埋まっていた」型であり、残る上積みの余地は日曜と最終夜に集中する。本稿では大会5夜のブッキングカーブを通常週末と並べ、どの夜に、どれだけの在庫が残っているかを進捗軸のみで読み解く。
対象: 佐賀市・全業態 N=35施設(1,517室、主要予約サイト掲載ベース)。補助的に佐賀県ビジネスホテル N=19施設(1,929室)、佐賀県全業態 N=122〜123施設(4,303〜4,318室)を参照。稼働率はOTA掲載在庫ベースの推定値、価格指標は推定成約ADR(OTA等の販売データから推定される成約価格水準・税抜相当・月次)のみを扱う。いずれも定義は記事末尾。データ時点: 2026年10月24日(ブッキングカーブの最新観測日は10月23日)。
本記事のデータについて
• ADR(平均客室単価)=各施設がOTA上で公開する最安プラン水準(2名1室利用時・1室あたり料金・税込)に業態別の補正係数を適用して算出した推定成約単価(税抜相当)。上場ホテルREITが開示する物件別実績との照合(91施設・直近3ヶ月間)で誤差中央値は約7%。推定値であり、各施設の実際の成約価格・会計数値とは異なります。
• エリア(都道府県・市区町村)単位のADRは、対象施設の推定成約単価の中央値(エリアの標準的な施設の水準)です。
• 掲載価格に言及する箇所は、2名1室利用時の1室あたり料金(税込)です。
• OCC(稼働率)=エリア内の総客室数に対する販売済み客室数の割合(OTA販売在庫に基づく推定値)。
• 出典:メトロエンジンリサーチ(国内約168,000施設のOTA公開価格を継続追跡、うち稼働確認済み約27,000施設)
Key Takeaways
— 45日前で77〜97% — 佐賀市35施設・1,517室の大会5夜(10/30〜11/3)は、45日前の時点で推定OCC(OTA掲載在庫ベース)が77.1〜97.2%に達していた。
— 祝前日11/2は97〜98%で横ばい — 45日前97.2%、直近(10/23観測・10日前)97.6%。観測期間を通じて売り切りに近い状態が続く。
— 残る在庫は日曜11/1と最終夜11/3 — 直近は11/1が92.0%、11/3が82.7%。11/3は16日前の86.4%から3.7ポイント戻している。
— 通常期は「後ろから埋まる」 — 通常土曜の10/17は45日前58.8%→前日98.4%と約40ポイントを直前に積む。大会週の上積みは+0.4〜+7.2ポイントにとどまる。
— 県ビジネスの11月は2025年の単価ピーク — 佐賀県ビジネスホテルの推定成約ADR(税抜相当・確定値)は2025年11月が約7,100円(N=49)で、同年12か月の最高。
大会日程と観測の枠組み — 競技5日間と前後の公式練習日
まずは日程を確認しておく。大会公式サイトの大会概要によれば、2026年大会のバルーン競技は10月30日(金)から11月3日(火・祝)までの5日間で、公式練習飛行と表彰式を含む全日程は10月28日(水)から11月4日(水)までとされている。11月3日が文化の日の祝日に当たるため、宿泊需要の中心は10月30日(金)・31日(土)・11月1日(日)・2日(月・祝前日)の4夜と、最終日である11月3日(火・祝)の夜に分かれる構図である。会場から10km圏・30km圏にどれだけの客室があるかという供給側の同心円は、佐賀バルーンフェスタ2026の宿泊、会場10km圏は2,567室で距離帯別に整理している。
観測の枠組みは次のとおりだ。佐賀市に所在し、総客室の30%以上を主要予約サイトに掲載する35施設(1,517室)を固定の集計対象とし、各宿泊日について宿泊日の45日前から直近(10月23日観測)までの掲載在庫の消化状況から推定OCCを算出した。推定OCCはOTA上で販売される在庫の消化状況に基づく推定値であり、実際の客室稼働率とは定義が異なる点に留意したい。定点は「45日前・30日前・直前(最新観測)」の3点とし、比較対象には大会前の通常土曜(10月17日・10月24日)、大会翌週の土曜(11月7日)と日曜(11月8日)、および大会直前の平日(10月27日・28日)を置いた。
ブッキングカーブ — 45日前に9割、祝前日の11/2は「動かない」97%台
大会5夜のカーブを重ねると、形の違いがはっきりする。11月2日(月)は45日前の97.2%から30日前98.2%、直近(10日前)97.6%と、観測期間を通じて97〜98%の帯で横ばいに推移しており、45日前の時点で売り切りに近い状態に達していたと読める。10月31日(土)も45日前92.5%から38日前に96.1%、37日前には98.4%へ跳ね上がり、33〜32日前には99.2%に達したあと、直近(8日前)は96.4%とわずかに在庫が戻る動きを見せた。開幕日の10月30日(金)は90.5%から95.2%(30日前)、94.8%(7日前)で、こちらも30日前以降はほぼ水平である。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
対照的なのが日曜11月1日と最終夜の11月3日だ。11月1日は45日前84.8%から30日前89.2%と緩やかに上がり、その後も1ポイントずつ刻むように直近(9日前)92.0%まで積み上がった。累計の上積みは+7.2ポイントで、大会5夜のなかでは最も大きい。11月3日(火・祝)は77.1%から30日前81.6%、17〜16日前に86.4%まで達したのち、直近(11日前)は82.7%と3.7ポイント下げている。大会最終日の夜は、翌4日が平日であるため帰路につく来訪者が多いと考えられ、いったん押さえられた在庫が戻る動きを含めて、他の4夜より明らかに緩い需給である。
前夜祭に当たる10月29日(木)も見ておきたい。公式練習飛行の日であり競技日ではないが、45日前87.9%から30日前94.8%、直近(6日前)94.0%と、大会本番の金曜に近い水準で推移している。平日の木曜としては高く、関係者・参加チーム・早入りの観覧客が前日から入る需要を反映している可能性がある。
佐賀市 全業態 N=35施設・1,517室 推定OCC(OTA掲載在庫ベース)の3定点宿泊日(曜日)45日前30日前直近(観測日10/23)上積み幅備考10/29(木)87.9%94.8%94.0%(6日前)+6.1pt公式練習飛行日10/30(金)90.5%95.2%94.8%(7日前)+4.3pt競技初日10/31(土)92.5%98.4%96.4%(8日前)+3.9pt33〜32日前に99.2%11/1(日)84.8%89.2%92.0%(9日前)+7.2pt大会中で最も上積みが大きい11/2(月・祝前日)97.2%98.2%97.6%(10日前)+0.4pt観測期間を通じ97〜98%11/3(火・祝)77.1%81.6%82.7%(11日前)+5.6pt17〜16日前の86.4%から低下
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
通常週末との比較 — 「後ろから埋まる」佐賀市で、大会週は「先に埋まった」
大会夜の形が特殊であることは、通常週末と並べると明確になる。大会2週前の土曜10月17日は、45日前58.8%・30日前74.8%・20日前84.4%・前日98.4%と、45日間で約40ポイントを積み上げて前日に売り切った。大会翌週の土曜11月7日も45日前73.4%から30日前87.0%、直近(15日前)95.5%と、同じく後半で急角度に立ち上がるカーブである。平日も同様で、10月27日(火)は45日前60.6%から直近(4日前)92.2%、10月28日(水)は65.7%から94.9%(5日前)と、30ポイント前後を直前の45日間で積む。つまり佐賀市の宿泊市場は、通常期には「後ろから埋まる」短リードタイムの市場だといえる。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
ここまでを整理すると、大会5夜はいずれも45日前の時点で77〜97%に達しており、通常の土曜(58.8%・73.4%)や平日(60〜66%)とは出発点が大きく異なる。一方で45日間の上積み幅は+0.4〜+7.2ポイントにとどまり、通常週末の+20〜40ポイントに遠く及ばない。大会の需要は観測窓の始まりより前にほぼ取り込まれており、直前期に残っているのは「埋まりきらなかった夜の端」だけである。なお10月24日(土)は45日前94.5%から前日97.5%と大会夜に近い形で推移したが、これは大会とは別の週末需要によるものと考えられ、本稿では通常土曜の比較対象には含めず参考値として示すにとどめる。なお、大会が佐賀市の在庫を何泊にわたって埋めるかという点は、秋祭りが埋めるのは何泊か — 川越1泊・京都1泊・佐賀7泊で川越まつり・京都の時代祭と同じ物差しで比較している。
日曜についても見ておく。大会前後の通常日曜は10月25日が45日前66.3%・直近(2日前)72.4%、11月8日が73.6%から直近(16日前)86.9%で、佐賀市の日曜はもともと土曜より一段低い水準で推移する。大会中の日曜11月1日の92.0%はこれらを上回っており、10月25日の直近値(72.4%)とは約20ポイントの差がある。ただし土曜10月31日の96.4%、月曜11月2日の97.6%と比べると、日曜に5ポイント前後の「谷」が残る点は変わらない。
日曜11/1と最終夜11/3 — 在庫が残る二つの夜と県内の広がり
では、残る在庫はどこにあるのか。佐賀市35施設・1,517室で見ると、直近観測の推定OCCは11月1日が92.0%、11月3日が82.7%で、他の3夜(94.8〜97.6%)との差は2.8〜14.9ポイントになる。とくに11月3日は、大会期間中で唯一8割台にとどまり、しかも16日前の86.4%から直近11日前の82.7%へ下げているため、直前期の販促の主戦場になる夜といえる。
この構図は県全体でも同じ向きに出ている。佐賀県のビジネスホテル19施設・1,929室の推定OCCは、11月2日が45日前92.4%・30日前95.3%・直近(10日前)95.5%と佐賀市同様に早期から高い一方、11月1日は78.1%から84.7%、90.7%へ、11月3日は76.1%から81.2%、86.8%へと後半に積み上がる形である。県全業態122〜123施設・4,303〜4,318室でも、11月3日は45日前68.6%から直近(11日前)80.1%と8割に乗ったところであり、全業態で見ると県全体の最終夜の在庫は佐賀市(82.7%)より厚い。大会会場から離れた県内の施設にとっては、11月3日の夜こそが大会需要を取り込む余地の最も大きい日になる。同じ佐賀県ビジネスホテル19施設・1,929室の母集団で、大会前週の全国大会がどのように埋まったかは、さんフェアSAGA2026(10/24・25)の佐賀県が初日と2日目の差として追っている。
推定OCC(OTA掲載在庫ベース)45日前 → 直近観測(10/23)宿泊日(曜日)佐賀市 全業態
N=35・1,517室佐賀県 ビジネス
N=19・1,929室佐賀県 全業態
N=122〜123・4,303〜4,318室10/30(金)90.5% → 94.8%(7日前)76.5% → 90.0%(7日前)72.7% → 87.1%(7日前)10/31(土)92.5% → 96.4%(8日前)79.8% → 94.3%(8日前)78.9% → 93.1%(8日前)11/1(日)84.8% → 92.0%(9日前)78.1% → 90.7%(9日前)76.7% → 88.7%(9日前)11/2(月・祝前日)97.2% → 97.6%(10日前)92.4% → 95.5%(10日前)85.1% → 91.6%(10日前)11/3(火・祝)77.1% → 82.7%(11日前)76.1% → 86.8%(11日前)68.6% → 80.1%(11日前)11/7(土・比較)73.4% → 95.5%(15日前)67.9% → 90.0%(15日前)69.4% → 88.4%(15日前)
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
読み方として注意したいのは、県全体では佐賀市の外側の需要(他の行楽地や行事、出張需要)も混ざるため、大会の反応がそのまま出ているわけではない点である。それでも11月2日だけが県全体でも45日前の時点で85〜92%(全業態85.1%・ビジネス92.4%)に達している事実は、祝前日の月曜に県内の宿泊在庫が広く押さえられたことを示しており、佐賀市内で満室に近い施設にとっては、県内他エリアへの送客を含めた広域の需給を意識する材料になる。
推定成約ADR — 佐賀県ビジネスホテルの11月は年内でも高い月
価格の物差しとして、佐賀県ビジネスホテルの推定成約ADR(税抜相当・月次・確定値)を確認しておく。2025年11月の確定値は約7,100円(N=49)で、2025年の12か月のなかで最も高い月だった。前年の2024年11月(約6,800円・N=45)との比較では+3.7%である。直近の確定月である2026年9月は約6,700円(N=49)で、2025年9月の約6,300円(N=47)に対し+7.2%、8月は約6,700円(N=49)で前年同月約6,500円(N=46)に対し+2.7%と、秋口にかけて確定値の前年比はプラスで推移している。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
佐賀県 ビジネスホテル 推定成約ADR(税抜相当・確定月のみ)月2024年(確定)2025年(確定)2026年(確定)前年同月比(最新の確定ペア)8月6,727円(N=46)6,488円(N=46)6,661円(N=49)+2.7%(2026/2025)9月7,048円(N=45)6,290円(N=47)6,744円(N=49)+7.2%(2026/2025)10月7,087円(N=45)6,624円(N=49)—−6.5%(2025/2024)11月6,824円(N=45)7,078円(N=49)—+3.7%(2025/2024)
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
2026年10月・11月については現時点の販売状況に基づく推定値が存在するが、確定値との単純比較は月末の確定を待つのが妥当であり、本稿では確定月のみを扱った。ここで押さえておきたいのは、2025年には11月が佐賀県ビジネスホテルにとって年間で最も単価の高い月だったという事実と、その中核に大会週があるという位置づけである。シティホテルは県内の対象施設が7〜8施設と少ないため、本稿では水準の引用を控える。
佐賀市のホテル・旅館を運営するレベニューマネジャーへ — 示唆とアクションプラン
運営目線のインサイト
1. 自館のカーブを「45日前の出発点」で照合する。 市場は大会5夜とも45日前に77〜97%に達し、以降の上積みは最大でも+7.2ポイントにとどまった。自館の11月2日や10月31日が、この時点で市場と同じ水準に達していたかどうかが、大会需要を取り込めたかの第一の確認点になる。達していなかったなら、販売開始の時期やチャネルの開け方に見直しの余地がある。
2. 残る在庫の所在は日曜と最終夜に偏る。 佐賀市の直近観測で11月1日(日)は92.0%、11月3日(火・祝)は82.7%と、他の3夜(94.8〜97.6%)に対して明確な差がある。この2夜は市場全体に在庫が残っているため、自館だけが売れ残っているわけではない。値付けの焦りより、連泊条件や滞在提案で「埋まった夜」から需要を引き込む発想が合う。
3. 11月3日は在庫が戻る動きを伴う。 16日前86.4%から11日前82.7%へ下げた事実は、いったん押さえられた在庫が直前に市場へ戻ることを示す。最終夜は最後まで動きが続く日として、キャンセル規定と直前販売の設計を他の夜と分けて考えたい。
4. 通常期の佐賀市は「後ろから埋まる」市場である。 通常の土曜が45日間で約40ポイント、平日も30ポイント前後を直前に積む。大会週の後、11月7日(土)は45日前73.4%から直近95.5%と通常の形に戻っており、大会向けの早期制限を翌週にまで引きずらないことが、11月上旬の取りこぼしを防ぐ観点で意味を持つ。
アクションプラン — 大会前から翌週までの時間軸
アクションプラン(時間軸つき)時間軸打ち手判断トリガー(本稿の数値に基づく)狙い今日〜今週(大会前)11/1(日)・11/3(火・祝)の連泊条件・滞在提案を前面に出す自館の11/1が市場の92.0%、11/3が82.7%を下回ったままなら埋まった10/31・11/2の需要を隣接夜に延ばす今日〜今週(大会前)10/29(木)の前夜需要を確認し、平日基準の販売制限を外す自館の10/29が市場の94.0%に届いていないなら公式練習日からの早入り需要を取り込む大会直前(T-7〜T-3)11/2・10/31の直前枯渇に備え、少量の在庫を直前販売用に残す判断を点検する市場の11/2が97.6%、10/31が96.4%と直前でも高止まりしているなら直前の高需要日に販売機会を残す大会直前(T-7〜T-3)11/3のキャンセル規定・直前販売の条件を他の夜と分けて設定する市場の11/3が16日前86.4%から11日前82.7%へ下げている動きを踏まえ在庫が戻る最終夜で再販の機会を確保する大会中〜翌週大会向けの早期制限を11/7(土)以降に持ち越していないか確認する11/7が市場で45日前73.4%→直近95.5%と通常の立ち上がりに戻っているなら通常期の短リードタイム需要を取りこぼさない来月に向けて11月の確定値が出た時点で、自館の単価を県ビジネスの前年同月(7,078円・N=49)と照合する2025年11月が年内で最も高い月だった事実を踏まえ大会月の価格ピークを翌年の販売計画に織り込む
いずれも機会の提示であり、効果を保証するものではない。自館の立地(会場からの距離、JR臨時駅や駐車場へのアクセス)、客室構成、既存の団体・関係者需要の有無で優先順位は変わる点を踏まえて検討されたい。
まとめ — 大会週を読むための三つの物差し
第一に「45日前の出発点」である。佐賀市35施設の大会5夜は45日前に77〜97%に達しており、通常の土曜(58.8%・73.4%)や平日(60〜66%)とは出発点が大きく異なる。大会需要は観測窓の前にほぼ取り込まれていたのであり、直前期に市場全体の在庫が大きく動くことは期待しにくい。
第二に「在庫が残る夜の特定」である。直近観測で11月2日97.6%、10月31日96.4%、10月30日94.8%に対し、11月1日は92.0%、11月3日は82.7%と、残る在庫は日曜と最終夜に偏っている。県全体でも11月3日は80.1〜86.8%で、とくに県全業態(80.1%)では佐賀市より最終夜の在庫が厚い。
第三に「通常期への戻り」である。大会翌週の土曜11月7日は45日前73.4%から直近95.5%へと佐賀市本来の短リードタイム型に戻っており、大会向けの販売制限をそのまま翌週に残すことは取りこぼしにつながりかねない。価格面では、佐賀県ビジネスホテルの11月が2025年に年内で最も高い確定値(約7,100円・N=49、前年同月比+3.7%)を記録しており、大会週を含む11月が2025年には年間の単価ピークだったことを改めて確認しておきたい。
よくある質問
Q. 2026佐賀インターナショナルバルーンフェスタの開催期間は?
バルーン競技は2026年10月30日(金)から11月3日(火・祝)までの5日間です。公式練習飛行と表彰式を含む全日程は10月28日(水)から11月4日(水)までで、会場は佐賀市の嘉瀬川河川敷です(大会公式サイトの大会概要による)。
Q. 大会期間中、佐賀市のホテルはどの夜が最も埋まっていますか?
祝前日の11月2日(月)です。佐賀市35施設・1,517室の推定OCC(OTA掲載在庫ベース)は45日前の97.2%から直近観測(10月23日・10日前)の97.6%まで、観測期間を通じて97〜98%の帯で推移しています。
Q. 在庫が残っているのはどの夜ですか?
日曜の11月1日と最終夜の11月3日(火・祝)です。直近観測の推定OCCは11月1日が92.0%、11月3日が82.7%で、他の3夜(94.8〜97.6%)より低い水準です。11月3日は16日前の86.4%から直近にかけて3.7ポイント下げています。
Q. 通常の週末と比べて、大会週の埋まり方はどう違いますか?
通常期の佐賀市は直前に埋まる市場で、10月17日(土)は45日前58.8%から前日98.4%まで約40ポイントを積み上げました。大会5夜は45日前の時点で77〜97%に達しており、45日間の上積みは+0.4〜+7.2ポイントにとどまります。
Q. 佐賀県ビジネスホテルの11月の単価水準は?
推定成約ADR(税抜相当・確定値)で、2025年11月は約7,100円(N=49施設)と2025年の12か月で最も高い月でした。前年の2024年11月(約6,800円・N=45施設)比では+3.7%です。2026年10月・11月は確定前のため本稿では扱っていません。
データについて
指標の定義・対象施設数・データ時点
推定OCCの定義OTA掲載在庫ベース稼働率 = 100 − 100 × OTA掲載残室数 ÷ 総客室数。対象は総客室の30%以上をOTAに掲載する施設で構成した固定コホート(各宿泊日で同じ施設集合。本文のN=がその施設数)。OTA上で販売される在庫の消化状況に基づく推定値であり、実客室稼働率とは定義が異なる(掲載外の客室を消化済み側に数えるため高めに出る)。本文では「推定OCC(OTA掲載在庫ベース)」と表記した。
ブッキングカーブ宿泊日の45日前から直近までの観測に基づく。定点は45日前・30日前・直前(最新観測日2026年10月23日)の3点。対象宿泊日は2026年10月29日〜11月3日、比較対象は10月17日・24日・25日・27日・28日、11月7日・8日。
推定成約ADRの定義OTA等の販売データ(最安プラン水準×業態別係数・複数チャネルのアンサンブル)から推定した成約価格水準(税抜相当)。過去月は確定値、現在・未来月は現時点の販売状況に基づく推定値。公表運営実績との照合で誤差中央値6.6%。本稿では確定月(2024年1月〜2026年9月)のみを引用した。前年同月比は確定月同士の比較である。
対象施設数の内訳佐賀市・全業態 N=35施設(1,517室。宿泊日によっては34施設・1,512室)。佐賀県・ビジネスホテル N=19施設(1,929室)。佐賀県・全業態 N=122〜123施設(4,303〜4,318室)。推定成約ADRは佐賀県ビジネスホテル N=41〜51施設(月により変動、各値に併記)。いずれも主要予約サイト掲載ベース。
データ時点データ時点: 2026年10月24日。販売状況・在庫は日々変動するため、本記事の数値は取得時点のスナップショットである。
出典メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成。大会日程は大会公式サイト(下記)による。
参考資料・出典一覧
■ データソース
メトロエンジンリサーチが継続追跡する主要予約サイトの掲載在庫・販売データ。佐賀市・全業態 N=35施設(1,517室)、佐賀県・ビジネスホテル N=19施設(1,929室)、佐賀県・全業態 N=122〜123施設(4,303〜4,318室)のブッキングカーブ(宿泊日の45日前〜最新観測日2026年10月23日)と、佐賀県ビジネスホテルの推定成約ADR(月次確定値、2024年1月〜2026年9月)。大会日程は大会公式サイト。
■ 試算前提
推定OCCはOTA掲載在庫ベース(100 − 100 × OTA掲載残室数 ÷ 総客室数)で、総客室の30%以上をOTAに掲載する施設の固定コホート。定点は45日前・30日前・直近の3点、上積み幅は直近 − 45日前。推定成約ADRは最安プラン水準×業態別係数から推定した税抜相当の成約価格水準で、前年同月比は確定月同士の比較に限った。
■ 限界・留意点
推定OCCは掲載外の客室を消化済み側に数えるため実客室稼働率より高めに出る。佐賀市は対象35施設と小さく、少数施設の在庫変動で数ポイント動く。県全体の数値には大会以外の需要も混ざる。2026年10月・11月の推定成約ADRは確定前のため扱っていない。いずれも機会の提示であり、個別施設の成果を示すものではない。

WACOCA: People, Life, Style.