
詩人 永瀬清子さんの「星や生き物」にまつわる作品を地元カメラマンの写真を投影し朗読「〜初秋のきもので読む〜永瀬清子の世界」【岡山】
詩人、永瀬清子さんは1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
今年生誕120年を迎えることを記念して、10月3日、岡山市北区表町の「詩人 永瀬清子とハンセン病文学の読書室」で朗読会「〜初秋のきもので読む〜永瀬清子の世界」が開かれました。
【さらに画像を見る】星や身近な生き物を作品に…
永瀬清子さんは、農業を担いながら、詩を書き続けました。
作品には、そうした日々の営みの中でみつめた星や身近な生き物についても、多く書かれています。
この日の朗読会では、永瀬さんの作品イメージにあわせ、岡山県内の天文写真家、三宅一康さんと原野哲也さん、自然派カメラマンの青江隆晴さんの写真をスクリーンに投影し、朗読しました。
三宅さん、原野さん、青江さんの美しい作品の数々を…【さらに画像を見る】驚きや発見に満ちた詩「私は地球」
三宅さん、原野さん、青江さんの美しい作品の数々を…【さらに画像を見る】
会では、永瀬さんのまなざしや、宇宙や時の流れを感じさせる詩「私は地球」を、筆者(RSK山陽放送 小林章子)が朗読しました。
永瀬清子さんを研究する赤磐市の学芸員、白根直子さんは、「私は地球」について次のように解説しています。
『永瀬さんの詩は、驚きや発見に満ちており、「私は地球」もそうした詩のひとつです。「私」と「地球」を等しく捉え、大きく広く、小さく狭く、視点を変えながら書かれています』
果てしない時間の中で受け継がれる生命のように…
三宅さん、原野さん、青江さんの美しい作品の数々を…【さらに画像を見る】
(白根直子さんの解説)
『たとえば、一人の愛は「ペンペン草のかげで雨やどりしているようなもの」と頼りなく弱いものです。ところが、その愛は「挫折の時に/ついに押しつつむ屍衣」、つまり、時としてどのようなことも受け入れて包み込む大きさ、強さとなるのです。「私」が秘めていた愛の力に驚かされます。
詩人の井坂洋子さんは、「おどろく」「おどろく」と続いていることを、この詩の特徴の一つと指摘しています。「おどろく」は、リズミカルに、まるで「四十億年」という果てしない時間の中で受け継がれていく生命のように、この詩の中で繰り返されていきます。
永瀬さんの詩に驚かされるのは、こうした視点と表現にもあるのではないでしょうか』
三宅さん、原野さん、青江さんの美しい作品の数々を…【さらに画像を見る】お洒落が好きだった永瀬さん
永瀬さん(中央)【さらに画像を見る】
永瀬さんの作品や写真からは、お洒落が好きだったことも伝わってきます。
会では、そんな永瀬さんを偲び、着付師の名那瀬さんの協力で着物姿で朗読しました。
名那瀬さんは、この日の着物について「秋の入り口を意識して、綺麗だけど渋めの色で、絵羽の大島に洒落帯を合わせました」と解説しました。
着付け師:名那瀬さん(右)【さらに画像を見る】
名那瀬さんは、箏曲家・景子さんとしても活動していて、12月19日(土)午後2時からの朗読会では、永瀬清子さんの作品「星座の娘」をイメージして作曲した箏曲を演奏する予定です。

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