花園切符をつかめ 注目校紹介(2) ひた向きに前へ 大分舞鶴が逆襲を誓う 【大分県】

 第106回全国高校ラグビー大会県予選が10月18日から11月8日まで、大分市のクラサスサッカー・ラグビー場などで開催される。年末年始に大阪府の花園ラグビー場に立つ1枚の全国切符を狙い、県内の8チーム(うち1チームは7校合同)が激突する。最有力は2019年から7年連続優勝(21年は大分舞鶴と両校優勝、抽選で大分舞鶴が出場権獲得)の大分東明と、歴代最多の58回の優勝を誇る大分舞鶴だ。2校以外も確実に力を付けており、激戦は必至。注目校を紹介する。第2回は第2シードの大分舞鶴。

 第2シードの大分舞鶴は5年ぶり59回目の花園を目指す。部員数は36人。かつてに比べれば人数は少なくなったが、その分、選手同士の距離は近く、一体感は強い。新しい取り組みに挑戦する順応力は抜群だ。フィジー語で魂を意味する「YALO(ヤロ)」をチームスローガンに掲げ、全国屈指の伝統校である黒衣軍団が全身全霊で戦う。

体幹を鍛える選手たち

 好材料は同校ラグビー部史上初の外国人キャプテン、ワガイヴォラヴォラ・ジョセフ・トゥイウイリアム(3年、フィジー)の完全復帰だ。約2年間けがに苦しみ、本来の力が発揮できない状態が続いたが、ようやく本領を発揮する時が来た。練習からチームメートに気合を入れる闘将が強じんなフィジカルを生かす。

 フォワードの平均体重は前年並みの100kg台。ナンバーエイトのジョセフを中心にラインアウトの起点となるU―17九州代表の首藤慎仁(2年)、プロップの衛藤健作(3年)、米倉航(同)らがカギを握る。バックスはセンターの神代竜世(同)を軸にフィジカルの強さで押し込むスタイル。フルバックの衛藤聡史(同)らのキック力にも期待がかかる。

 今年はグラウンド外での取り組みにも変化がある。指導陣が選手と1対1で対話する機会を増やし、それぞれの目標や悩みに耳を傾けてきた。さらにフォワード、バックスでそれぞれ1冊のラグビーノートを共有。練習メニューや良かった点、改善すべき点を書いて回覧する。部員同士で情報の共有や、課題を可視化し、チームの一体感へとつなげている。

5年ぶり59回目の花園出場が目標

 夏休みは佐賀県や菅平高原(長野県)で合宿を張り、強豪校と練習試合を重ねた。課題は接戦を勝ち切る力だ。大分東明との戦いを想定し、守備を強化。チームは「相手に自由にプレーをさせないことが大切。3トライ以内、30失点以下に抑える」と意思統一している。今冨貴徳監督は「(大分舞鶴は)素直な選手が多く、目的意識が明確だ。代表権獲得に向け、挑戦者の気持ちで臨む」と勝機を伺う。

 ジョセフは「このチームで花園に行きたい」と仲間の思いを代弁する。選手一人一人が最後まで諦めず、常に全力を出し切る。今の自分を1%でも超えるために。ひた向きに戦い抜くつもりだ。 (坂本陽子)

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