A Weibo sign.AI終末論をめぐる論争は、中国のネットユーザーからもさまざまな反応を引き出している。CFOTO/Future Publishing via Getty Images中国のネットユーザーは、AIへの懸念に対して懐疑、楽観、そして不安が入り交じった反応を見せている。アメリカの慎重な姿勢を、中国の追い上げを阻止するための策と見る向きがある一方で、これを好機ととらえ、中国が一気に先行できると主張する声もある。「彼らが前に進まないなら、私たちが進む」と、あるユーザーは投稿した。

AI終末論をめぐる論争は海を越え、中国のネットユーザーたちも独自の見解を発信し始めた。

この1週間で、アンソロピック(Anthropic)のダリオ・アモデイ(Dario Amodei)CEOやオープンAI(OpenAI)のサム・アルトマン(Sam Altman)CEO、イーロン・マスク(Elon Musk)氏といった名だたるAI業界のリーダーたちが、AI開発のペースをより適切に管理するよう業界に呼びかけた。背景にあるのは、安全対策の整備がAIの急速な能力向上に追いつかない可能性があるという懸念だ。

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中国版Xとも言われるWeiboでは、「中国のAI、アメリカのAI」がトップトレンド入りし、国家的な野心や競争、雇用といったテーマに触れる投稿が殺到した。

シリコンバレーの真意は

複数のユーザーは、シリコンバレーによる慎重論の呼びかけが本当に破滅的な事態を防ぐためのものなのか、それとも中国の追い上げを阻むためのものなのか、と疑問を投げかけた。

「表向きはAI開発の一時停止を求める声や、潜在的リスクへの警告となっている。しかし実際には、アメリカの企業や機関は依然としてAIに資金を注ぎ込み続けている。つまるところ彼らが本当に恐れているのは、AIの危険性ではなく、競合他社に出し抜かれることだ」

北京のあるユーザーはそう綴った。

河北省の別のユーザーは、これを長距離走にたとえた。

「もし自分が燃え尽きる寸前で、それでも差を広げたいと思ったらどうするか。全員を減速させればいい。そして走り方についての助言を広め始めるのだ。『飛ばしすぎは膝に悪いし、恋愛にも響きかねない』とね」

リードを奪うチャンス

ほかのWeiboユーザーたちは、世界的なAI開発競争そのものを、中国がより現実的な道を歩んでいる証拠だと捉えた。複数のWeibo投稿者は、「Ox Alpha(正式名:GLM-5.3-Flash)」のようなAIモデルを引き合いに出しながら、中国のAI企業がすでに持っている実力について愛国心をにじませて指摘した。

「アメリカが、AGI(汎用人工知能)が実現した時点で開発を止めるべきかどうかを議論している間に、中国は大規模モデルを工場や倉庫、フードデリバリーの現場に投入している。どちらのやり方が正しいのか。言葉で判断するのではなく、誰が先にAIを生産性に変えるかで判断すべきだ」

広東省のあるユーザーはそう投稿した。

そうした自信はサプライチェーンにも及んでいる。広東省の別のWeiboユーザーは、アメリカは依然として中国の製造業に対する依存度が高く、自国のAIインフラ整備を鈍らせずに規制を課すのは難しいと指摘し、その一方で、いずれアメリカ企業が追いつき、その優位性が損なわれる可能性にも警鐘を鳴らした。

「不確実性を生み出すことでサプライチェーンの移転を加速させ、アメリカ企業が生産能力を拡大する時間を稼げるかもしれない。しかし今後数年は、アメリカのAIインフラは中国の生産能力なしには成り立たない」と、このユーザーは指摘した。

また別のユーザーたちは、開発の減速を求める声そのものを、中国が先行する絶好の機会だと見ている。河北省のあるWeiboユーザーはこう投稿した。

「もしアメリカがAIソフトウェアの改良の手を止めれば、それは私たちにとって歴史的な好機になる。彼らが前に進まないなら、私たちが進む。10年後には、彼らは無用の存在になっているだろう。それだけの覚悟が彼らにあるだろうか」

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