<秋場所5日目>琴桜(手前)を押し出しで破る美ノ海(撮影・田中 和也)
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 平幕の美ノ海が唯一全勝だった大関・琴桜を撃破し4勝1敗とした。沖縄出身で県勢初の三役昇進に向け、上々の成績で序盤を終えた。横綱・大の里、綱獲りの霧島は4勝目。安青錦は豪ノ山に押し倒され、連敗で3勝2敗となった。全勝が消え1敗に大の里、霧島、琴桜、熱海富士ら9人が並んだ。

 全勝の大関に土をつけても美ノ海は「あまり関係ないですね」といつも通りのポーカーフェースを決め込む。それでも会心の相撲内容には「しっかり当たって前に出て良い相撲が取れた。踏み込みと角度が良かった」と自画自賛だ。懐が深く土俵際でのさばきが巧みな琴桜に対し、低い当たりから頭をつけて前に出る。回り込む相手に反撃の隙を与えず速攻で決着をつけた。

 序盤を4勝1敗で終え「意識して前に出ている」と分析。沖縄県勢初の三役昇進が視界に入った。夏巡業は基礎中心の調整を続け、最終日の立川市巡業から本格始動。申し合い12番に加え、ぶつかり稽古で霧島の胸を借りるなど自身を追い込み、いい形で場所に臨んだ。

 九州場所後の12月19、20日には出身地のうるま市で冬巡業が開催される。役力士として参加できれば最高の凱旋。「会場は闘牛場で自宅からだと車で30分くらい。自分のやれることをしっかりやって応援してもらえるように」と33歳のいぶし銀は表情を緩めた。

 ○…沖縄県勢は47都道府県で唯一、三役力士を出していない。関取は70年春場所の琉王(那覇市出身)が最初でこれまで8人。過去の最高番付は琉王の西前頭筆頭。またこれまでに沖縄県出身力士による優勝もない。

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