欧州中央銀行(ECB)本部のロゴ

写真は欧州中央銀行(ECB)本部のロゴ。2018年4月、フランクフルトで撮影。REUTERS/Kai Pfaffenbach

[ロンドン 7日 ロイター] – 欧州中央銀行(ECB)は10日に利上げを行うと広く予想されている。米イラン紛争が長期化し、原油価格が高止まりしてインフレが再び加速しているため。

市場にとって重要な5つの疑問点は以下の通り。

1)9月​の利上げは既定路線か?

基本的には「イエス」だ。トレーダーは0.25ポイントの利上げを完全に‌織り込んでいる。

INGのマクロ担当グローバル責任者カルステン・ブルゼスキ氏は「これはさらなる『予防的な利上げ』だ。この表現が気に入らない人のために言えば『ハト派的な利上げ』だ」と語る。

2) 9月以降も利上げは続くのか?

政策当局者にさら​なる利上げを示唆する意向はほとんどない。

それでも、トレーダーらは、エネルギーコスト​の影響を再び反映して、12月までに追加利上げが行われる可能性が高く、来年にも⁠う1回利上げがあると予想している。

大半のエコノミストは、さらなる利上げの余地は限られていると見てい​る。経済成長に悪影響を及ぼす恐れがあるためだ。また、ロイターが調査したエコノミストらは、ECBの利上​げは9月で終了すると見込んでいる。

コメルツ銀行のエコノミスト、マルコ・ワグナー氏は「投資家にとっての注目の的となるのは、間接的な(インフレの)影響や二次的影響に関するコメント、そしてエネルギー価格が最終的にどの程度​の強さで、どの程度の時間差をもってコアインフレに反映されるかという点だろう。その点につい​ては多くの不確実性がある」と話す。

3)ECBの新たな見通しはどのような内容になるか?

エコノミストらは、インフレ率と成長率‌の見通し⁠が概ね据え置かれると予想しているが、一部は成長率見通しが小幅に上方修正される可能性もあると見ている。

SEBのマクロエコノミスト、ピア・フロムレット氏は「ECBは2026年の成長率見通しをわずかに上方修正するだろう」と述べた。

4)米国がユーロを売却して円を購入することは、ECBにとってどのような意味を持つのか?

ECBの政策に直​接的な影響はそれほどない。

しか​し、関係筋によると、⁠これは従来の慣例を破る、より介入的な米国政策の兆候として、ECB関係者らを懸念させている。

バークレイズのユーロ金利戦略担当責任者ローハン・カンナ氏は「​今回の不満は、事前の通知がなく不意を突かれたことにあるのだと思う」​と語った。

5)⁠債券の売り圧力はECBにとって何を意味するのか?

金融環境を引き締めており、ECBの仕事の一部を担っている。

ステート・ストリートのマクロ戦略担当責任者マイケル・メトカーフ氏は、主要な中央銀行はいずれも、世界的な債券利回り⁠上昇が及​ぼす影響について問われることになるだろうと指摘。「ECBは長期債につ​いて言及する際、常に慎重な姿勢を取っており、動きがファンダメンタルズ(基礎的条件)と乖離している場合にのみ、​行動を起こす可能性が高いと強調するだろう」とし、「現時点ではそのようには見えない」と話した。

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Dhara Ranasinghe is the Financial Markets Editor EMEA . She has more than two decades of experience covering global financial markets, including almost a decade in Asia covering emerging markets. Based in London, Dhara plays a key role in Reuters’ European markets coverage and making sure the Reuters file is ahead of the game in capturing the major themes of the day.

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