麗升能源(8087.TW)は13日、2026年上半期の財務報告を発表した。重要案件の系統連系が順調に完了したことを受け、連結売上高は4.86億台湾ドル(約25億円)、税引後純利益は2,173万台湾ドル(約1億円)、1株当たり税引後利益(EPS)は0.56台湾ドルとなり、黒字転換を達成した。同社は同時に7月の連結売上高が2,756万台湾ドル(約1億円)で前年同月比133%増、1~7月累計では5.13億台湾ドル(約25億円)で同265%増となったことも明らかにした。成長の勢いは力強い。
麗升能源の上半期の業績は前年同期から大幅に改善した。鍵となったのは大型案件が予定通り系統連系を完了し、売上高と利益の同時成長を牽引したことだ。同社は、グリーン電力市場の需要は今後も安定的な上昇傾向が続くと見込む一方、政策調整と産業発展の成熟に伴い、台湾のグリーン電力市場は再編と統合の局面を迎えると指摘する。企業体質と強靭性を強化するため、麗升能源は最適なシナジーを生み出す戦略的投資に経営資源を集中させ、規模の利益と安定的な収益の確保を通じて、持続可能な発展の基盤を築く方針だ。
麗升能源はこれまでEPC工事一括請負とプロジェクト収益認識に依存する事業モデルだったが、現在は積極的な転換を進め、グリーン電力仲介・電力転供サービスへの注力と、長期電力購入契約(PPA)のポートフォリオ構築を図っている。同社は収益源の多様化を通じて、より安定したキャッシュフローを生み出し、高い強靭性を備えた財務構造の確立を目指す。同時に、台湾政府の政策に呼応し、営農型・漁業型太陽光発電における高付加価値の農業栽培と漁業養殖を深耕。複数の案件が収穫段階に入りつつあり、「一地二用」政策を実践することで産業全体の収益向上につなげている。
業績データ一覧
項目2026年上半期2026年7月2026年1~7月連結売上高4.86億台湾ドル2,756万台湾ドル5.13億台湾ドル前年同期比大幅増133%増265%増税引後純利益2,173万台湾ドル–1株当たり利益0.56台湾ドル–
注:上半期の売上高と利益が前年同期から大幅に伸びた主因は、重要案件の系統連系が順調に完了したこと。
海外展開が下期の重点に
今後の見通しについて、麗升能源はグリーン電力市場におけるさまざまな発展可能性を探り、新たな成長エンジンの構築を続ける方針だ。台湾国内での多角的な事業展開に加え、海外市場の開拓が今年下期の事業発展における重点となる。
同社の海外事業チームはすでに米国と日本などのターゲット市場で案件の現地評価を実施しており、順調に進めば下期に収益の新たな原動力となる可能性がある。市場関係者の分析では、麗升能源が従来のEPC工事一括請負からグリーン電力サービスと長期PPAの構築へと転換することで、プロジェクト収益認識の変動が売上高に与える影響を軽減できるとみられる。さらに、海外案件が下期に順調に立ち上がれば、地政学的リスクと政策リスクの分散が進み、より強固な経営基盤の構築につながるとの見方を示す。
麗升能源は台湾の再生可能エネルギー開発・運営事業者で、近年は太陽光発電、蓄電、グリーン電力取引などの事業を積極的に拡大している。台湾のグリーン電力市場で競争が激化し、政策調整が続くなか、同社は事業転換戦略と海外展開を通じて新たな成長曲線を模索する。機関投資家は、下期の海外案件の具体的な進展が、麗升能源の成長持続性を見極める上で重要な指標になると指摘している。

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