日本代表MF佐野海舟が、北中米W杯直後に応じてくれた単独インタビューのつづきです。自身にとって初のW杯、悪夢のブラジル戦を経て、今何を思うか。〈全3回〉

佐野が振り返ったブラジル戦の1失点目

 ブラジル戦、前半29分の佐野海舟の先制ゴールで、日本は理想的な展開に持ち込んだかに見えた。しかし、相手が後半からクロスを主体とした攻撃に切り替えてきたことで守勢に回ると、56分、カゼミーロにヘディングで同点弾を叩き込まれる。さらに95分、ブルーノ・ギマランイスが日本の守備ラインの間を抜く絶妙なラストパスを送り、途中出場のガブリエウ・マルチネッリによるカーブのかかったシュートがネットを揺らした。

 こうして、日本の夢は打ち砕かれた。

 2つの失点シーンを、試合当日に映像を90分フルで見返した佐野はどう感じていたのか。1失点目については、試合翌日にこう振り返っている。

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「サイドのドリブラーの選手のところに、チャレンジ&カバーで、人数をかけた部分がありました。(他の選手の)スライドで解決するのか、1対1をある程度許容して、やり抜くのか。いろいろな方法があったと思いますけど、自分たちが中で感じたことや流れを見て、変えていけるようにならないといけないなと思います」

2失点目…じつは翌日に語っていなかったが

 一方、あのときに触れられなかったのが、2失点目のシーンだった。そこでは大会総括やここまでの歩みについての質問が大半を占めていたから。だからこそ日本サッカーの今後の糧とするために――あらためて聞いた。佐野は右ボランチとしてプレーしていた立場から、振り返っていった。

 あの失点は、ブラジルの右ウイングのライアンが、田中碧の元からこぼれたボールを拾ったところから始まった。そのとき佐野はライアンの方に身体を向けていた。

 ここには、今大会の伏線があった。

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