W杯を現地取材したライターと編集者が“日本代表の敗因”を検証する。3刷重版と話題の新刊『逆転監督 森保一』の著者が、ブラジル戦2日前に見た異変とは? 【全3回の1回目/第2回、第3回も公開中】
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ブラジル戦2日前、「疲れ」と3度口にした
――現地を取材した記者の敗因分析を聞かせてください。ブラジル戦の2日前に興味深い出来事があったそうですね。
「そうですね。ブラジル戦の2日前はベースキャンプ地としていたナッシュビルでの最後の練習だったんですね。すでにブラジル戦が行われるヒューストンへ移動していた記者も多く、それまでと比べて取材陣の数が少ない状況でした。渡辺剛選手が選手の中で最も遅くミックスゾーンに出てきたときは、記者が数人という状況でした」
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――私がグループステージ期間中にナッシュビルに滞在していたときはミックスゾーンに常に30人~40人はいた印象なので、それはかなり少ないですね。
「その際、渡辺選手がこう言っていたんですね。
『連戦が重なってきて体的にも選手にいろんな疲労は見えていますし、スタッフもそうだし、疲れはある中で今まで当たり前にやってきたことを手を抜かないってところは、森保さんの本当にいいところだと思います。僕たちも疲れがあるものの意識しながら集中したトレーニングをしないと、ブラジルはそんな簡単な相手じゃないのは間違いない。その当たり前のことをやるという感じです』
どんな状況でも凡事徹底にこだわっているというポジティブな発言なのですが、個人的には『やはり選手も疲れを感じているんだ』とハッとしたんですね。僕自身もナッシュビルから移動を繰り返して疲れを感じていたからです。
どんな戦術を練っても、体が動かなければ機能しません。ブラジルとの大一番に向けて一抹の不安を覚えました」
「じつは移動距離がブラジルの約2倍だった」
――第1戦と第3戦でナッシュビルからダラス、第2戦でナッシュビルからモンテレイを往復し、移動が負担になっていた可能性があるのでしょうか。

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