[ロンドン/ニューデリー 10日 ロイター] – 米軍は10日、オマーン湾で指示に従わずイランからの石油を輸送していた船舶に対し「精密」攻撃を実施したと発表した。一方、インドは、このタンカーへの攻撃でインド人船員3人が行方不明になっていると明らかにした。
米国は、イランによる事実上のホルムズ海峡封鎖を受け、4月13日にイラン関連船舶に対する封鎖措置を開始した。
米中央軍は「乗組員が米軍の指示に繰り返し従わなかったため、(米軍機)が船舶の機関室に精密誘導兵器を発射した」と説明した。
オマーン湾を通航中だったパラオ船籍の石油製品タンカー「セッテベロ号」を航行不能にしたとし、同船は「イランからの石油を輸送しようとして、現行の封鎖措置に違反した」と述べた。
事情に詳しいインド政府筋2人が10日にロイターに語ったところによると、インドは今回の攻撃に「強く抗議」した上で、駐インド米国臨時代理大使を呼び出した。

ホルムズ海峡に停泊する船舶。オマーン・ムサンダムから10日撮影。REUTERS/Stringer
インド外務省はこれに先立ち、声明で「本日未明、オマーン沖で発生した商船『セッテベロ号』に対する攻撃を非難する」とし、「在オマーン大使館が状況を注視し、現在進行中の捜索救助活動についてオマーン当局と積極的に連携している」と述べた。
インド人船員21人が救助されたものの、3人が依然として行方不明になっているとし、「地域における商船や民間インフラへの攻撃は終わらせなければならない」と訴えた。
英国海事貿易機関(UKMTO)によると、攻撃された船舶は化学品・石油製品タンカーで、オマーン・ソハール港の北東20カイリで機関室火災を報告した。
UKMTOは先に、同船の乗組員が死傷者1人を報告したと明らかにしていたが、詳細は示さなかった。この死傷者が救助された者の中にいるのか、行方不明の3人の中にいるのかは不明だ。
米中央軍は10日、4月13日の封鎖開始以降、指示に従わない船舶8隻を航行不能にし、指示に従った134隻の進路を変更させ、人道支援に関わる42隻の通航を認めたと発表した。これらの作戦による死者の報告はない。
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