
エボラ出血熱に感染し治療のためドイツに搬送されたアメリカ人を乗せた救急車。2026年5月20日、ドイツ・ベルリンの病院で。 REUTERS/Axel Schmidt
[ワシントン/ベルリン 19日 ロイター] – 米疾病対策センター(CDC)は19日、コンゴ民主共和国(旧ザイール)でエボラ出血熱に感染した米国人が現在治療のためドイツに向かっていると発表した。現地はウイルスの希少な変異株の大発生で既に130人以上が死亡した。
ドイツ政府はこれに先立って19日、ベルリンにある国内最大の大学病院でこの人物を治療する準備を進めていると発表した。
米CDCのエボラ対応インシデント・マネージャーのサティッシュ・ピライ博士は電話記者会見で「高リスクの濃厚接触者」とみなされる他の6人を欧州に移動させる計画を最終調整していると述べた。
ピライ氏は「これらの人々はドイツを含む欧州に向かって移動しており、経過観察期間中は隔離される」と語った。1人はチェコ、残りの5人はドイツに向かうという。
米国務省は19日、コンゴ民主共和国、ウガンダ、コンゴのエボラ流行地域で最大50カ所の治療診療所の設置と関連費用を負担すると発表した。国務省によると、資金は主に国連人道問題調整事務所(OCHA)が管理する中央緊急対応基金(CERF)を通じて提供される。
CDCのピライ氏は遺伝子検査の結果、現在利用可能な診断テストがこの変異株の検出に有効だと示されたと語った。米国内に対するリスクは依然として低く、CDCが各州、地方、部族、地域の保健当局と連携して疑い例が見つかった際の即座の患者隔離、検体採取、検査体制を整えているとしている。
ピライ氏は19日に発表した入国制限措置を含むその他の措置を挙げた。入国制限は過去21日間にコンゴ民主共和国、ウガンダ、南スーダンを出発したか滞在していた旅行者が対象となる。
アフリカCDCは19日、米CDCの決定を批判し、声明で「入国制限は解決策ではなく、リスクを軽減するよりもむしろ潜在的にリスクを高める可能性があるだろう」と述べた。事務局長のジャン・カセヤ博士は「世界中の全ての国を守るための最速の道は発生源で大発生の封じ込めを積極的に支援することだ。世界の保健安全保障は国境を閉ざすだけで達成できない」と語った。
ピライ氏はコンゴ民主共和国の対応チームと間近に迫ったサッカーワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会に関する質問に直接的な回答を避けたが、CDCは国際サッカー連盟(FIFA)と緊密に連携しており、旅行者とアメリカ国民の安全が終始確保されるよう取り組んでいると述べた。
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