各企業の取材をしていると、机があったり、椅子だけだったり、時には屋外だったりと、会場によって環境に差があります。屋外の時は、割り切って動画を撮影したり、片手にボイスレコーダー、もう一方に写真撮影用のスマートフォンを持ちますが、椅子だけのパターンが少々厄介。というのも、個人的にはプレゼンの内容を、パソコンでメモを取りたいため、アンバランスな膝の上にパソコンを置き、時にはカメラを構える。じゃあボイスレコーダーはどうしようか、といった困りごとがついてまわります。

 発表会のスライドが切り替わるたび、タイピングしている手を止め、カメラに持ち替えて写真を撮るので、後から見返すと、写真がぶれていたり、色味がちょっと変だったりすることも。もう少し取材時の環境を整えたいと思っていたので、シャオミの「Xiaomi ズームセルフィースティック三脚」を購入しました。直販サイトのmi.comから購入したため、価格は4180円です。

折り畳んだ状態ではそば打ちに使う麺棒くらいのサイズ感

 最近シャオミ製品ばかり購入している気がしますが、コスパもよく、ここまで幅広い製品を展開しているメーカーはあまりありません。三脚の購入に至るまで、色々なメーカーの製品を検討しましたが、勝手を知ったメーカーから出ているなら、それが安心だろうということで、今回もこちらをチョイスしています。

 購入の決め手になったのは、最長約1.6mまで拡張できる点。前述した机がないパターンの会場だと、足元から、座った状態の目の高さあたりまでは高さが欲しいため、今回は長さを何よりも重視しています。

171cmの筆者と並んでも顔の高さまでくる

 ちなみに、同じくシャオミの三脚としては、2480円の「Xiaomi セルフィースティック三脚 Mini」もありますが、こちらは最長0.52mまでなので今回は見送り。机に置いたスマートフォンを三脚に固定したい場合や、自撮り棒的なイメージで使うのであれば、Miniモデルで十分かなと思っています。

 実際に届いたXiaomi ズームセルフィースティック三脚は、想定通りの高さがあったので、この時点で結構満足しています。最大まで引き伸ばすと、長さが出る分、支柱がかなり細くなるので、耐久面は若干不安ですが、ここはもうしばらく使っていきながらチェックしていきます。

 スマートフォンの固定は、クリップのように挟み込むタイプになります。近年はMagSafeでスマートフォンを貼り付けるタイプの三脚も見かけ、それはそれで便利だと思いますが、iPhoneやPixel 10シリーズ以外では、対応ケースをつけないといけなくなるので、今回はこれで問題ありません。挟む力はそれなりに強く、幅も広めに作られているため、折りたたみスマートフォンでも問題なく使用できます。近年の折りたたみスマートフォンが薄くなっているという話でもありますけどね。

 クリップ部分は、90度回転させて、縦動画、写真の撮影にも使用できます。自由に回転させられるわけではなく、45度、90度と段階的な切り替えができるのみなので、若干使用感は損なわれますが、値段を考えれば、縦位置にセットできるだけでも十分です。

 また、クリップはある程度前後に倒して、角度をつけることもできます。こちらは無段階に調節ができるため、プレゼン時のスクリーンが上部にある場合などにも使いやすくなっています。

 ただし、クリップがボールのようなパーツで接続されている三脚と違い、左右の角度は自由に調節できないため、画角の横位置を決める際には、スタンドごと微調整をしなければなりません。

 もう1つ使いにくさを感じるのは、3本の脚を広げる角度の設定ができない点。かなり大きく脚が広がるため、足元のスペースをある程度確保する必要があります。前述の通り、左右の角度は三脚全体を使って調節しなければならないため、場所によっては、そもそもうまく設置できないことがあります。

脚がかなり広く開くため、安定感はあるが使用場所は選ぶ

 購入するまで、そこまで期待していなかった(というと失礼ですが)のが、本体に付属するリモコンでの操作です。シャッターボタン、インカメラとアウトカメラの切り替え、ズームイン、ズームアウトがリモコンから行えます。三脚にセットしたスマートフォンまで、いちいち手を伸ばさずに写真を撮影できるのは、想像以上に快適でした。

リモコンでの遠隔シャッターが想像以上に便利

 メーカーのWebサイトに「本製品のリモコン機能は、Xiaomi HyperOSを搭載したXiaomi/Redmi端末での使用を前提としています。その他のiOSおよびAndroid端末では、一部機能が制限される場合があります」と記載されているように、全てのスマートフォンで全ボタンが使えるわけではありません。

 POCOはどこに行ったんだというツッコミはさておき、手元にあるシャオミ以外のスマートフォンで試したところ、iPhoneはシャッターボタンのみが反応。Androidスマートフォンの場合は、ほとんどの機種で、全てのボタンが動作します。ちなみに、ズームイン、ズームアウトのボタンは、カメラアプリ起動時の音量調節ボタンの動作に連動するようなので、設定を変更して、使いやすい機能に割り当ててもいいでしょう。

 リモコンは、収納時には三脚本体にカチッと格納できるようになっています。マグネットが内蔵されているのが肝で、筆者が普段使用しているMacBook Air(M4)の場合、キーボードの左上あたりにピッタリと張り付きます。このおかげで、取材時にパソコンでメモを取りながら、スライドの写真を撮影するという作業が、キーボード上のみで完結するようになりました。シャオミさんも想定していない使い方だとは思いますが。

パソコンの角にマグネットで装着できた

 販売価格から見ても、高価な三脚というわけではないため、特に横位置の角度調整など、手の届かない部分もありますが、スマートフォンの設置ができ、高さを出せる三脚ということで、総じて満足しています。取材となると限定的な使い方かもしれませんが、風景写真を頻繁に撮影する人や、子供の学校行事の際、スマートフォンで綺麗に写真を撮りたいといった人であれば、活躍の余地は大いにあるでしょう。

WACOCA: People, Life, Style.