料理囲み 文化と絆守る 能登町上で「ヨバレ」

中根正道さん宅で行われたヨバレ=能登町上で

 能登町上の春祭りに合わせて、集落内にある中根正道さん(56)宅で22日夜、知人たちに食事を出してもてなす「ヨバレ」が行われた。能登半島地震から2年余り。あらためて地域の結び付きを確認した。

 春祭りでは従来、天狗(てんぐ)とみこしが集落を巡ったが、人口減少などにより、近年では神事のみが行われている。そこで、祭りの文化を継承しようと、中根さんは昨年からヨバレを再開することにした。

 ヨバレには、中根さんの剣道仲間など約10人が集まった。被災した家から預かった輪島塗の御膳で料理を出し、自身が育てる米を使った純米酒「能州」を振る舞った。

 中根さんは「来年以降もヨバレを続けていくつもり。いずれは、みこしや天狗も復活させて、伝統文化をつないでいきたい」と話した。 (猿渡健留)

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