クマ対策 家々回り啓発 金沢・宮野 警察、県、市が初の試み

地域住民(左)にクマに遭わないための注意喚起をする関係機関の担当者ら=金沢市宮野町で

 冬眠明けのクマが餌を求めて行動を活性化する時期に合わせ、金沢東署と県、金沢市は24日、山に囲まれた同市宮野地区の家々を訪問して注意喚起した。生ごみとペットフードを放置しないことや複数人での入山など、クマに遭わないための対策を呼びかけた。 (讃井絢香)

 昨年、全国でクマによる被害が相次いだことを受けた初めての取り組みで、3機関の11人が参加した。三つのグループに分かれて地区内の家を1軒ずつ訪問。チラシを手渡し、クマとの遭遇回避のために特に注意するべきポイントを説明した。

 住民からの「クマよけの鈴を着けるが、動かないと音が鳴らない」との質問に「ラジオがお薦めで、とにかく自分の存在を知らせてクマに遭わないことが大事」と答えるなど、具体的な対策方法を紹介した。

 地域に約50年住む池田滋さん(78)は「昔は山奥に山菜採りに行ったが、今は誰も行かずに皆が注意している。クマを実際に見たことはないが、身近な危険だと感じている」と話した。

 市などによると、2025年度の市内のクマの目撃情報は70件で、人的被害はなかった。市は今年、捕獲おりの増設を計画している。

 同署の巻口亨(とおる)地域交通官は「クマに遭わないことが一番大事で対策を徹底してほしい。春から夏の目撃が増えるので注意を」と呼びかけた。

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