
写真は2025年12月、ロンドンで撮影。REUTERS/Isabel Infantes
[ロンドン 24日 ロイター] – 英国立統計局(ONS)が24日発表した3月の小売売上高(速報値、数量ベース)は前月比0.7%増と、市場予想を上回った。前月の0.6%減からプラスに転じた。イラン戦争開始を受け、価格上昇への懸念から燃料を購入する動きが広がったことが要因。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.1%増だった。
燃料販売は6.1%増加した。2月末の開戦後の数日間、売り上げが通常を大きく上回った。新型コロナ流行期を除けば、燃料販売の月間増加幅としては2016年1月以来の大きさとなった。
燃料を除く売上高は0.2%増だった。ロイター調査では横ばいと予想されていた。
全体として、今回の統計は消費者が戦争を受けて直ちに支出を抑しなかったことを示している。衣料品販売は年初の雨がちな天候が3月に回復したことから、1.2%増加した。一方、食品販売は0.8%減と、昨年8月以来の大幅な落ち込みとなった。
会計事務所RSMの英国担当チーフエコノミスト、トーマス・ピュー氏は、4月の消費者信頼感の低下に言及し、イラン戦争が4月の小売売上高により大きな影響を与えるとの見方を示した。「危機が長引くほど消費者信頼感が弱まり、消費者が支出行動を見直す可能性が高まる。小売業者にとっては、戦争前に想定していたよりもはるかに厳しい見通しとなる」と述べた。
英大手小売各社は、イラン戦争の消費者への影響が不透明で、利益を圧迫する恐れがあると指摘している。
テスコ(TSCO.L), opens new tabやセインズベリー(SBRY.L), opens new tabなどの食品小売業者は、消費行動に目立った変化はまだ見られないとしている。一方、衣料品チェーンのプライマーク(ABF.L), opens new tabは、3月の販売は堅調だったが、4月はこれまでのところ低調だと述べた。
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