2052年の復旧完遂に向けて。
次代を担う方々にも、愛され続ける熊本城でありたい。
2016年の熊本地震から10年。熊本城は、天守閣を始め、重要文化財建造物である長塀や監物櫓の復旧が完了し、本来の姿を少しずつ取り戻してきました。しかし、「完全復旧」は2052年。まだまだ道半ばです。

写真提供:熊本城総合事務所
これからの約30年を前にして、私たちは「世代交代」「技術継承」という大きな壁に向き合わなければなりません。非常に長いこの道のりを完走するには、今の20代、30代といった次代を担う方々に復旧作業における技術を継承し、そして熊本城がこれまで以上に愛される存在となる必要がある。そう考えています。
そこで今年10月、10年という節目を「通過点」とし、全国のファンのみなさまと結束する場として「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」を開催します。地震の記憶と教訓を未来へつなぎ、熊本城の魅力と歴史的価値を力強く届ける場を目指します。これからの約30年において、熊本城とみなさまが繋がり続けるための第一歩となります。
一方、本EXPOの開催には資金がかかります。入場料収入等により賄っていく想定ですが、それでも必要な額には達しておりません。そこで、私たちと想いを共にしていただけるみなさまからのお力をお借りして本EXPOを成功させたいと思い、クラウドファンディングの立ち上げを決意しました。
熊本城は、多くの人に支えられてきました。そしてこれからも、全国の皆さまと共に歩み続けます。みなさまの想いが、次の10年、そして2052年の完遂へとつながります。熊本城の未来を、ぜひ一緒に見守ってください。
どうか温かいご支援をお願い申し上げます。
地震から10年。これまでの歩みについて
2016年4月に発生した熊本地震から、10年を迎えました。
この10年は、熊本にとって「復旧・復興」という言葉とともに歩んできた時間でした。地震の記憶が少しずつ日常の中に溶け込んでいく一方で、私たちが今改めて立ち止まり、振り返り、そして未来へつなぐべき「節目」でもあります。
熊本地震では、熊本城もまた甚大な被害を受けました。石垣の崩落、櫓や塀の倒壊。多くの方が報道や写真で、その痛々しい姿を目にされたことと思います。

地震後の頬当御門周辺(写真提供:熊本城総合事務所)

飯田丸五階櫓(地震後)(写真提供:熊本城総合事務所)

地震後の大天守・小天守(写真提供:熊本城総合事務所)
あれから10年。熊本城は少しずつ、本来の姿を取り戻しつつあります。一方で、復旧はまだ道半ばであり、時間と技術、そして多くの人の力が必要な状況が続いています。全国、そして海外から寄せられた温かい支援があったからこそ、私たちはここまで歩みを進めることができました。この場を借りて、あらためて心より感謝申し上げます。
地震後について:「二の丸お休み処」職員による体験談
熊本地震から1年後は、シンボルタワーである天守閣もまだ手つかずで、石垣や木々など地震の爪痕がほぼそのままの状態だったと記憶しています。
当時、二の丸にある「お休み処」で勤務していた私達は、立ち寄られたお客様から地震当日の様子や熊本城の被災状況について、お尋ねを受けることが多くありました。 どの方も私達職員に「がんばってね」とお声がけしてくださり、説明をしている途中で涙する方も多くいらっしゃいました。
地震直後の城内売店
以前、熊本に住んだことがあるというご年配の方は、「あまりの現状に驚いている。悲しい。悲しい」と何度も嘆かれていました。 また、「少しでも熊本城の復興に役立てたい」と、募金を申し出られる方も多くいらっしゃいました。 日々、熊本城で勤務していた私は、熊本に住む人だけでなく、熊本にゆかりがある人にとって、「熊本城」が如何に大きな存在であるかを知りました。
今でも、当時お客様からかけて頂いた言葉や、涙しながら熊本城の復興を願うあの姿を思い出すと、励ましてくださったみなさまへの感謝と共に、熊本城復興への強い想いを素直に感じます。
今回実施するプロジェクトは、熊本の歩みを、関係者だけでなく、全国のみなさんと一緒に見つめ直したい、そんな想いからスタートしました。
復旧の中で見つかった、数々の歴史的発見
熊本城の復旧は、単に「壊れたものを元に戻す」作業ではありません。石を一つ一つ積み直す技術、文化財を未来へ引き継ぐための知恵、そして「次の世代に何を残すのか」という問い。
復旧とは、過去と向き合いながら、未来をつくる営みでもあります。その過程や想いを、きちんと伝え、共有していくこともまた、大切な復旧の一部だと私たちは考えています。
そんな復旧の過程では、地震が起きる前には知ることのできなかった、多くの歴史的発見がありました。
復旧の中で見つかった
熊本城の歴史的発見
①宇土櫓五階櫓下石垣の本来の高さが約25mであったことが判明
元々は高さ21mとされていた、宇土櫓五階櫓下石垣。復旧に際して発掘調査を行ったところ、土の堆積により埋没してしまっていた部分が存在し、実際は25mの高さを誇っていたことがわかりました。

宇土櫓(写真提供:熊本城総合事務所)
②石門から延びる排水溝を確認
石門とは、石垣の下部に造られたトンネル状の施設です。熊本城には「中之石門」と「外之石門」の2つがあります。これまで石門は、はっきりとした使途が判明していませんでしたが、基礎構造把握のための発掘調査の結果、江戸時代の排水溝が見つかりました。さらに「中之石門」の高さは土中に埋まっていた分も含まれると1.6mであったことが判明。これらの事実から、石門は排水経路と通路の2つの機能を兼ねていたと考えられます。
③飯田丸五階櫓下石垣で櫓台拡張の痕跡を確認
飯田丸五階櫓下石垣では、解体調査によって内部から埋没した古い石垣が確認されました。土の中に埋まっていたこの石垣は、加藤清正の築城当時のものであり、櫓台拡張が行われたことがここから見て取れます。

飯田丸五階櫓石垣 埋没石垣(写真提供:熊本城総合事務所)
こうした発見をきちんと伝え、共有していくこと、未来に残していくこともまた、大切な復旧の一部です。
これからの30年で熊本城が目指す「完全復旧」と、立ちはだかる壁
熊本城は現在、2052年の「完全復旧」を目指して歩みを進めています。しかし、この「完全復旧」に向けては多くの壁が立ちはだかっています。
一つは「世代交代」「技術継承」の壁。現在の復旧事業は多くの熟練の技術者や技能者などに支えられています。しかし今後、長期にわたって安定して実施するためには、今の時代の現役の技術者から次の世代への継承が不可欠です。新たな世代の育成には10年単位の時間がかかるともいわれており、いかに今の20代、30代の若手に技術をつなげるか、これがこれからの約30年を完走できるかの分かれ道となります。

天守閣(復旧作業中)(写真提供:熊本城総合事務所)
ほかにも、復旧状況に応じた公開エリアやルートの見直し、工事を進めながら安全に来場者が観覧できる環境整備など、様々な課題があります。さらに、これから石垣工事が増えてきますが、解体した石垣の石置き場など保管ヤードの確保や、石垣の安定性評価は全国的にも例が少ない中で、今後も引き続き評価手法の考察と検証を行っていかなければなりません。

特別見学通路(天守閣・復旧作業中)(写真提供:熊本城総合事務所)
しかし、どれだけ大変でもこれまでの10年間で積み重ねてきたことを未来につながなければならない。
10年という時間は、決して短くありません。しかし同時に、「もう10年」「まだ10年」という両方の感覚が共存する、不思議な節目でもあります。この節目に、熊本城の現在地を正しく伝え、これまでの支援への感謝を届け、そしてこれからの30年に続く復旧を、引き続き応援していただけるきっかけをつくりたいと考えています。
クラウドファンディングに挑戦する理由
熊本城の復旧をこれからも応援していただくため、今回はその一つの取り組みとして「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」を開催します。
「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」とは
「お城EXPO」は、城郭文化の振興と発展やお城好きの方々との交流を目的に開催されている大人気のお城の祭典です。全国の城郭・歴史ファンの方々が熊本に集い、復旧・復興の歩みや学びを共有する場を目指します。
特別版 お城EXPO in 熊本 2026 公式サイト
イベントコンセプト:「復興への希望 城と共に歩む未来~震災の記憶と教訓を未来へ~」
このコンセプトには、イベントに参加するすべての人に、熊本城の持つ歴史的価値・本質的価値を理解してもらい、共に未来へ向かって歩んで欲しいという思いを込めました。震災の記憶を振り返ることに加えて、その教訓を未来へ繋げていくことで、「熊本城の未来」もつくりだすイベントを目指します。

企画案(実施検討中の内容です)
■全国城郭PRブース
全国各地のお城のPRブースやお城・歴史関連の物販ブース等、約50のブースが立ち並びます。
■無料イベントステージ
武将隊やゆるキャラのステージや熊本城に関するセミナーなどを開催します。
■公式物販・100名城パネル展示
EXPOオリジナルグッズの販売や、 100名城パネルの展示を行います。
■熊本城400年の歴史を伝える特別展示
今回のお城EXPOの目玉となる企画になります。
1607年に加藤清正によって築城された熊本城。その後、加藤家から細川家へと受け継がれた 熊本城400年の歴史を加藤家と細川家に関する様々な展示品を通じて伝えます。また、熊本地震で被災をした熊本城の現在までの復旧の様子・これからの熊本城についての 展示を行い、改めて熊本城の歴史的・文化的価値を伝えます。その他、甲冑展示や着付け体験等、視覚的・体感的に楽しめるコンテンツも展開します。
■基調講演
お城EXPOで人気のコンテンツ。著名な専門家・講師を招いた講演会になります。
■ワークショップ・セミナー
大人も子どもも楽しむことができるWSやセミナーを実施します。
今回のプロジェクト全体には大きな費用がかかる見込みであり、財団資金や入場料収入等により賄っていく想定です。しかし、それでも見込まれる必要資金には達しておらず、クラウドファンディングにてご支援を募る決断を致しました。
しかし、クラウドファンディングを行う理由はそれだけではございません。この節目に、これまでの10年の想いを支援者さん同士で共有し、これからの30年をともに考える機会としたい、そう考えたからです。
「熊本城の今」を伝え続けるために
例えば熊本在住の私たちにとって、家族で熊本城に花見に行ったり、学校行事で同級生と熊本城に行ったりするのは当たり前のことでした。しかし、熊本地震以降、立ち入れるエリアが少なくなってからは若い世代が熊本城に立ち寄る機会が減っているように思います。 県外の修学旅行生も、熊本地震をきっかけに行き先を変更して熊本城に来なくなってしまった学校もありました。

熊本城の復旧・復興には長い時間が必要です。そして、これからの復旧・復興には若い世代を含めた、幅広い世代の人々の力をお貸しいただきたいと思っています。多くの人々に熊本城に関心を持ち続けていただくためにも、「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」という大規模なイベントを通して「熊本城の今」を力強くお届けしたいと考えております。
熊本城は、多くの人に支えられてきました。そしてこれからも、全国のファンの皆さまと結束し、支えられながら歩み続けます。10年という節目を「通過点」として、これからの熊本城の未来を、ぜひ一緒に見守ってください。みなさんの想いが、熊本城の次の10年、そして2052年の完遂へとつながります。
プロジェクト概要
みなさんからのご支援は、熊本城の復旧・復興の歩みを、より多くの方に伝え、その想いを未来へつなぐために「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」の費用として活用させていただきます。
【第一目標金額】
500万円
【資金使途】
「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」の運営資金の一部
【プロジェクトのスケジュール】
2025年12月:実行委員会立ち上げ
2026年2月:HP開設・出展者募集
2026年4月:会場計画
2026年7月:チケット販売開始
2026年10月3日・4日:特別版 お城EXPO in 熊本 2026 本番
熊本城の復旧は、熊本だけの物語ではありません。全国には、災害を経験し、修復や保存に向き合ってきた城が数多くあります。城を愛する人、歴史や文化を未来へ残そうとする人、復旧の最前線に立つ人。そうした知見や想いを共有し、熊本から全国へ、そして次の世代へとつなげていく。そのための「出会いの場」「学びの場」をつくることも、10年の節目にふさわしい取り組みだと考えています。

写真提供:熊本城総合事務所
どうか、温かいご支援をよろしくお願いいたします。
代表メッセージ
吉丸 良治
「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」実行委員会会長
「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」開催にあたって
「特別版 お城EXPO in 熊本2026」実行委員会会長の吉丸良治と申します。
今年は熊本地震から10年となります。2016年4月、14日の前震と16日の本震の2度に渡って発生した熊本地震は、熊本城に甚大な被害を及ぼしました。
その被害は倒壊した東十八間櫓や北十八間櫓等、重要文化財建造物13棟と再建・復元建造物20棟のすべてが被災し、お城を支える石垣は全体の約3割に当たる約23,600㎡に崩落や膨らみなどの大きな被害を受けました。
熊本城は、熊本に住む市民、県民にとって、心の支えであり誇りであります。それだけに、地震後に見せた熊本城の姿には、耐え難い悲しみさえ覚えました。
しかし、熊本地震からのこの10年、全国各地の皆様から温かい、そして力強いご支援をいただき、熊本城は一歩ずつその姿を取り戻してまいりました。
これまでに再建建造物の天守閣、重要文化財建造物の長塀と監物櫓の復旧は既に完了し、国内外の多くのお客様に親しみ、楽しんでいただいています。
復旧工事に当たっては、文化財としての価値を失わないことを第一に進めるため、完全復旧まではあと26年を要する見通しであり、長い道のりが続きます。
今回、熊本地震から10年の節目を迎えるにあたり、これまでの熊本城復旧に対する皆様の温かいご支援に感謝するとともに、これからも応援していただきたい思いを込めて、「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」を開催することといたしました。
このイベントを機に、全国のお城ファンに熊本城の魅力と歴史的価値を伝え、熊本城の未来へ向かって共に歩んでいただきたいと願っています。
皆様の温かいご支援を何卒お願いいたします。
応援メッセージ

小和田 哲男
公益財団法人日本城郭協会 理事長
熊本城は清正公さんたち領主が築き、その後、歴代藩主が守り伝えてきました。封建制時代の話です。
いま、民主主義の時代、われわれ領民がそれを守り伝えていく責務があります。
完全復旧へ向けての第一歩となる今回の「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」への応援をよろしくお願い致します。

加藤 清正
熊本城おもてなし武将隊 熊本城築城者にして初代城主
皆の衆、息災か!
熊本城おもてなし武将隊、加藤肥後守清正である。
此度の「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」の開催を心よりお祝い申し上げる。
平成二十八年の熊本地震より、はや十年。皆の温かき支援と弛まぬ努力により、熊本城は蘇りつつある。
誠に、有り難う御座る。
城の完全なる復旧には、なお約三十年を要するという。
さりながら論語に曰く、「士は以て弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。仁以て己が任と為す。亦た重からずや」。広き度量と折れぬ意志、そして仁の心を己が使命として歩み続ける者。
まさに其れが、今この熊本の大地に生き、復興を歩む皆の姿ではないか。
道は遠い。
されど、肥後の民は力強く歩んでおる。
歩み続ける者には、遠き道も必ずや果てが見えてくる。
儂の口ぐせは「後の世のため」であった。
城を築き、川を治め、道を整えたのも、すべては後の世を生きる者たちのためである。
今まさに、皆の衆が支援を以て「後の世」を共に築いてくれておる。
此れ程嬉しき事はない。
此度のEXPOが、熊本城復興と日の本の城文化を未来へ繋ぐ、晴れやかな一歩となることを願うておるぞ。
皆の支援に、心よりの感謝を。
皆の衆、共に参ろう。
いざ出陣!
熊本城おもてなし武将隊
加藤肥後守清正

ひごまる
熊本市イメージキャラクター
熊本で『特別版 お城EXPO in 熊本 2026』が開催されるまる~
熊本地震から10年、みんなの力でお城も街もどんどん元気になってきたまる♪
熊本城をみんなで応援して、未来へつなぐまる♪
全国からお友達にもたくさん来てもらえると嬉しいまる♪
リターンのご紹介
本プロジェクトを応援してくださるみなさまに、より満足度の高いリターンをご提供できないかという思いから、「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」の記念としてお手元に残る限定グッズをご用意しました。熊本城でも人気の御城印や御城印帳は、本プロジェクトだけの限定デザインです。イベントの証として長く保管いただけるよう、細部までこだわって制作しています。
また、「特別版 お城EXPO in 熊本 2026」をより深く楽しんでいただけるよう、関係者のみなさまのご協力のもと、講演チケットや特別ツアーなど、会場で体験いただけるリターンもご用意いたしました。10月3日・4日が、みなさまにとって忘れられない2日間となるよう、スタッフ一同準備を進めてまいります。
※画像をクリックすると該当のリターンに飛びます。
※すべてのコースに「お礼状」「特別版 お城EXPO in 熊本 2026公式HPへ名前掲載(希望制)」がついています。
|【現地で応援!】コース
※【現地で応援!】のすべてのコースに「特別版 お城EXPO in 熊本 2026入場券(1日分)」がついています。
|【グッズで応援!】コース
※画像はすべてイメージです。実物と異なる場合がございます。
|【応援コース】
ご留意事項
○第一目標金額達成後のキャンセル・返金のご対応は、致しかねますので、何卒ご了承ください。
○支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。
○本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://legal.readyfor.jp/guidelines/terms_of_service_index/terms_of_service/#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。
○プロジェクトページに使用している画像については、熊本城総合事務所より掲載許諾を取得済みです。
○プロジェクトについて、天災や社会情勢等の変化により、やむをえず中止となった場合は、いただいたご支援金は返金せず、熊本城復旧のための事業に充当させていただきます。

WACOCA: People, Life, Style.