ウクライナ軍が使用する地上ロボットの一部には、機関銃が搭載されている。Oleksandr Klymenko/Ukrinform/NurPhoto via Getty Imagesウクライナは、ドローンと地上ロボットのみを使用してロシア軍の陣地を制圧したと発表した。ゼレンスキー大統領はこれを戦時下初の事例と述べ、ウクライナの歩兵は一切関与しなかったと説明した。ロボットは3カ月間で2万2000件以上の任務を遂行し、多くの兵士を危険から守ったという。
ウクライナは、歩兵を一切投入せず、空中ドローンと地上ロボットのみを使用してロシア兵を降伏させ、陣地を制圧したと発表した。これは今次戦争における初の事例となる。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2026年4月13日、「この戦争で初めて、地上システムとドローンという無人プラットフォームのみによって敵の陣地を制圧した」と述べた。

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ロシア兵が降伏したこの作戦は「味方の損失を出すことなく」遂行されたという。
ウクライナの地上ロボットは、過去3カ月間で前線において2万2000件以上の任務を遂行した。大統領はこれについて、「ロボットが最も危険な地域に向かうことで、2万2000回以上にわたって命が救われた」と述べた。
さらにウクライナが使用するロボットシステムとして、Ratel、TerMIT、Ardal、Rys、Zmiy、Protector、Voliaなどを挙げ「高度なテクノロジーが、人命という最も大切なものを守っているということだ」と続けた。
「未来はすでに前線にある——そしてウクライナがそれを構築している。これが我々の地上ロボットシステムだ」
ゼレンスキー大統領の発言は、地上ロボットの活用が大幅に拡大していることを示している。ウクライナ軍総司令官のオレクサンドル・シルスキー(Oleksandr Syrskyi)は昨年12月、それ以前の6カ月間でウクライナの地上ロボットが遂行した任務はわずか2000件だったと述べていた。
これは、今回ゼレンスキー大統領が報告した任務件数の10分の1にも満たず、期間も約2倍を要していたことになる。
ロシアよりはるかに人口が少なく、西側諸国から供与される兵器の不足にも度々悩まされてきたウクライナは、国内生産のシステムによって人員と装備の格差を補うため、空中ドローンと地上ロボットを活用してきた。
その結果として生まれた効果的な兵器体系は戦争の様相を一変させ、NATOおよび西側諸国の関心を集めている。
ドローン技術はウクライナのロシア侵攻への対抗において不可欠な存在となっており、ゼレンスキー大統領は先月、ロシア軍が前線で被った損失の90%がドローンによるものだと述べた。
ドローンはウクライナの戦いに不可欠な存在であり、ロシアへの攻撃の大半を担っている。Dmytro Smolienko/Ukrinform/NurPhoto via Getty Images
ウクライナはドローンの兵器体系を拡充してきたのと同様に、地上ロボット(無人地上車両:UGV)の保有数も増やしてきた。これらは負傷者の後送、物資の輸送、地雷の敷設、兵器の射撃、そしてロシア軍陣地内での自爆といった任務を担っている。
この戦争では、ロシア兵が空中ドローンと地上ロボットの双方に対して降伏する場面が記録されている。その中で彼らが機体搭載カメラを通じてオペレーターに降伏の意思を示すメッセージを掲げたり、ドローンから投下された降伏勧告のメモを受けて投降したりする様子が見られる。
ウクライナのロボットシステムメーカーDevDroidの研究開発ディレクター、オレグ・フェドリシン(Oleg Fedoryshyn)はBusiness Insiderに対し、ロシア兵が同社の地上ロボットに降伏した事例が複数あると語った。戦場を偵察でき、機動力に優れた空中ドローンと地上ロボットを併用することで、これらは最大の効果を発揮するという。
ウクライナ兵は装備不足もあってドローンに頼らざるを得ない状況にある。しかし、安価なドローンが戦場の偵察、砲兵の代替、高価な兵器の破壊において上げている成果は、他国の軍隊からも大きな注目を集めている。
安価なドローンの台頭は、各国が将来の戦争に備える方法を変えつつある。アメリカは現在、ロシアがウクライナ攻撃に使用したイラン製ドローンに着想を得た低コスト攻撃ドローンを導入し、今回の戦争で培われた小型ドローンの戦術を実験している。また、アメリカおよびパートナー諸国は、対ドローン解決策や専門的知見を求めてウクライナに協力を仰ぐようになっている。
NATO同盟諸国は、ドローンとロボットシステムのより緊密な連携など、ウクライナでの教訓に基づき戦術や歩兵訓練の方法を変えつつある。

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