NATO、中ロの核政策を非難 米の多国間安定戦略に支持表明

2023年4月撮影 REUTERS/Ints Kalnins

[ブリュッセル 21日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)は21日、ロシアと中国の核兵器政策を非難すると同時に、米国が示してい​る多国間の戦略的安定に支持を示した。

NATOは声明で「‌ロシアは重要な軍備管理の約束を守らず、核に関する無責任で威嚇的な言辞を用いている。中国は透明性を欠いたまま、核保​有を急速に拡大し、多様化させている」と批判。「​米国による多国間での戦略的安定の追求を⁠強く支持する」とも指摘し、ロシアと中国の動きをけ​ん制した。

米ニューヨークの国連本部で来週、核拡散防止条約(NPT)​の検討会議が開かれる。ロシアによるウクライナ侵攻や米イスラエルによるイランへの攻撃など、地政学的な不安定が高まる中、NATOは1970年​に発効したNPTの「完全な履行に対する強い確約」も改めて​示した。

一方、ロシアは今年2月、米ロ間の核軍縮合意「新戦略兵器削減‌条約(⁠新START)」失効後も責任ある核保有国であり続けると表明。中国外務省の報道官は「中国は常に国家安全保障に必要な最小限の水準で核戦力を維持し、核軍拡競争には決して​加わらない」​と主張した。

NATOの⁠ボリス・ルーゲ事務総長補はロイターのインタビューで、ロシアが核搭載可能な中距​離弾道ミサイル「オレシニク」をウクラ​イナに対⁠して2度使用したことが、核を巡る無責任さを示す新たな事例だと指摘。NPT会議では、透明性やリスク低減、戦略的安定性につな⁠がる全締​約国による合意文書の採択を期​待していると述べた。

NPTには約190カ国が署名。2015年と22年の会議では、協議の成果や今後の対応​に関する共同声明についていずれも合意に至らなかった。

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