[ドバイ/ワシントン 20日 ロイター] – イランの高官は20日、ロイターに対して、パキスタンでの米国との和平協議への参加を検討していると語った。米国によるイラン港湾封鎖はイランが和平プロセスに復帰する上での大きな障害となっていたが、パキスタンが封鎖解除に向けて取り組んでいることを受け、イラン側が態度をやや軟化させた格好だ。
高官は、イランが協議への参加を「前向きに検討している」と述べた。これまでは、参加を否定し、米国への報復を誓っていた。高官は、仲介役を務めるパキスタンが、米国による海上封鎖を終わらせ、イランの参加を確保するために前向きな努力を行っていると評価した。
パキスタンの治安当局筋によると、ムニール陸軍元帥はトランプ米大統領と電話会談し、米国によるイラン港湾の封鎖が和平交渉の障害だと伝え、トランプ氏は「検討する」と応じたという。
一方でイラン高官は決定は下されていないとも述べており、和平協議が再び行われるのかどうかはなお不透明な情勢だ。イランのアラグチ外相は、米国による「停戦の継続的な違反」が外交プロセスを継続する上での大きな障害だと主張している。
アラグチ氏は、パキスタンのダル外相との電話会談で、イランはあらゆる側面を考慮しているが、今後の対応についてはまだ決定していないと伝えた。

4月20日、米国とイランの協議の準備が行われいるイスラマバードの大統領官邸付近で警備にあたる警察官。REUTERS/Akhtar Soomro
イランのガリバフ国会議長は20日夜にXで、トランプ大統領は海上封鎖や停戦違反を通じてイランへの圧力を強めていると非難し、イランは脅威の下での交渉を拒否すると述べた。
トランプ大統領は7日にイランとの2週間の停戦を発表したが、その終了時期については明言していない。協議に関与しているパキスタン筋によると、停戦は22日の米東部時間午後8時に期限切れとなる見込みで、これは23日0000GMT(日本時間23日午前9時)、イラン時間では23日午前3時30分に当たる。
和平協議で米国側の交渉団を率いるバンス副大統領は、既にパキスタンへ向かっているとの報道があったが、関係筋がロイターに語ったところによると、20日現在まだ米国にいるという。
トランプ氏は自身が創設したSNS「トゥルース・ソーシャル」で、自身の政権がイランと結ぶ核合意は、オバマ大統領(当時)の下で長年の交渉を経て2015年に成立した国際合意よりも優れたものになると主張。和平協議が実施されたとしてもわずか数日でどのような合意に達するのかは不透明だが、トランプ氏は「全ては比較的早く決着するだろう!」と投稿した。
パキスタンでは、和平協議の開催に向けた準備が進んでいる。政府当局者と治安当局者によると、首都イスラマバード全域に約2万人の治安要員が配備された。
Iraq, Kuwait, Saudi Arabia and the UAE lost nearly 8 million bpd of crude production in March.
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