ウクライナの子どもたちに、励ましの手紙を届けようというプロジェクトが始まっています。福岡市内の高校では20日、生徒たちが書いたおよそ300通の手紙が関係者に託されました。

『1日でも早く、笑って過ごせる日が戻ってくることを心から願っています』
戦闘が続くウクライナの子どもたちに思いをつづったのは、福岡市東区の博多女子高校の生徒およそ300人です。
生徒たちは日本語だけでなく、ウクライナ語で手紙を書きました。
■2年・林桜心さん
「きっと今、ウクライナの方たちはつらくて大変で、不安な日々を送っていると思います。敬語ではなく、親しみやすい感じで書きました。」

ウクライナに手紙を送るプロジェクトを進めている「NPO法人 SADAKO LEGACY」は、広島市の平和記念公園にある「原爆の子」の像のモデル、佐々木禎子さんの遺族が運営している団体です。

禎子さんは2歳の時に広島で被爆し、10年後に白血病で亡くなりました。「病気を治して家に帰りたい」と願いを込めて、禎子さんは闘病中に「鶴」を折りました。
遺族は、折り鶴を平和の象徴として、世界中に広める活動を続けています。
■禎子さんの兄・佐々木雅弘さん(84)
「戦争というのは、どこの国が悪いとかいいではなく、やっちゃいけないんです。この心がけを世界中につないでいくのが、私たちSADAKO LEGACYの大きな活動の一つです。」

去年11月、禎子さんの兄である雅弘さんは、博多女子高校で講演会を開きました。その時、雅弘さんが提案したのがウクライナの子どもたちに手紙を書くことでした。
ウクライナの子どもたちを思い、言葉にすることで、生徒たちに日常が当たり前ではないと感じてほしかったからです。
■3年・森川こと乃さん
「ウクライナ侵攻で、私たちのような学生がケガをしているかもしれないし、命を落としているかもしれない。」
生徒会長の森川こと乃さんは手紙を書く中で、同世代への思いが強くなったといいます。
■森川さん
「学校、病院がミサイルで爆破された。戦争って何でそんなことをするんだろうと思ったり、国民を巻き込むまで戦争をやっていいのかという疑問を感じました。」
手紙の最後に森川さんは「“普通の日常”を過ごせる日が来ることを願っています。」とつづりました。

そして、20日午後、雅弘さんらNPOの関係者に手紙を託しました。
■佐々木雅弘さん
「すばらしいね。日本って平和すぎるし、そういう観点から、自分たちが平和だからウクライナの人たちも平和になってほしい。そういう思いが伝わってきています。」
手紙はNPOを通じて5月にも、ウクライナの首都キーウなどの学校の子どもたちに届けられる予定です。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年4月20日放送

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