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東京都内にあるタクシー会社。

記者
「タクシーの初乗り料金を知らせるステッカーも、このように貼り換え作業が行われています」

ステッカーには「初乗り1キロ500円」の文字が。実はきょうから東京23区と三鷹市・武蔵野市で、およそ3年半ぶりにタクシー料金が改定されたのです。

初乗り料金500円は変わりませんが、初乗りで行ける距離がこれまでの1.096キロから1キロと1割短くなるほか、これまで255メートルごとに100円上がっていた料金が232メートルごととなりました。

例えば、東京駅から浅草までタクシーで行くと1900円ほどだったのが、2100円ほどに。およそ1割の値上げです。

タクシーの利用者
「値上げということで節約したりとか考えちゃったら、むやみやたらにタクシーに乗らなくなっちゃいますよね」
「交通手段までそういう風な形で上がってきちゃうと、ご高齢の方とかそういう方にやっぱり響いてくるんじゃないですか」

それでも値上げしなければならない背景をタクシー会社に聞いてみると…

日本交通 広報室 仲尾有史 主任
「今、ドライバー不足が慢性化している」

タクシードライバーの深刻な“なり手不足”です。都内の乗務員の数の推移をみると、ドライバーの高齢化などでもともと減少傾向にあったのが、2024年、コロナの影響で5万6000人にまで減少。ドライバーの賃金を上げて、“なり手不足”を解消しようというのです。

日本交通 広報室 仲尾有史 主任
「歩合制の仕組みを使っている。運賃が上がってタクシーの売上が上がれば、それだけタクシー乗務員さんの給料も上がるという仕組み」

タクシードライバーの平均給与は414万円ほどで、全産業の平均より110万円ほど低い状況です。今回、値上げを認可した国も値上げで増収となる分の7割をドライバーの賃上げに充てるよう求めています。

現役のタクシードライバーは…

タクシードライバー
「生活・消耗品とかも値上げされているので、運転手だけ今の給料が上がってない状態だった」
「(Q.ご自身の給料が上がる期待感とかありますか?)はい。それはありますけれども、値段が上がったからということでお客様が離れていかれるのも困ります」

ドライバー不足で稼働する車が減ってしまうと、タクシー会社としても車の維持費がかかり続ける一方で、収入が減ってしまいます。

ドライバーの「なり手不足」は全国共通の課題。宮崎市にあるこちらの会社では45台のタクシーを保有していますが、人手不足などの影響で実際に稼働している台数は半分程です。

宮崎県タクシー協会 吉本悟朗 会長
「人が魅力を感じない、人が来ないわけですから。最低賃金がこれだけ上がってくる中で、運転手にとって稼げる仕組みを作っていく。値上げもその一つの手段だと思う」

ドライバーの賃上げのために料金を上げる動きが今、全国で相次いでいるのです。

そんなタクシー業界に、さらなる課題が持ち上がりました。中東情勢の悪化による燃料価格の先行き不安です。今回の値上げに今の中東情勢に伴う燃料高騰は加味されていないのです。

日本交通 広報室 仲尾有史 主任
「今後、燃料費がまた価格が上がったとしたら、やはり会社も経営的にはもっと努力をしていかないといけない」

タクシー会社の苦悩はしばらく続きそうです。

TBSテレビ

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