イスラエル、停戦中も脅威には「全力」で対抗 ヒズボラ使用の家屋を次々破壊

レバノン南部のスリファ村で、破壊された建物。建物にはイスラム教シーア派組織ヒズボラの旗が掲げられている(2026年4月19日撮影)。(c)Kawnat HAJU/AFP

【AFP=時事】イスラエル政府は、停戦中であってもレバノンでの脅威に対して「全力」を行使するよう軍に指示したと述べ、イスラム教シーア派組織ヒズボラが使用しているとされる住宅を破壊すると明言した。レバノンの国営メディアは19日、破壊作業が進行中だと報じている。

レバノン南部では、避難していた一部住民が自宅に戻る一方、17日に発効した10日間の停戦の持続性に確信が持てずためらう人々もいる。

イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は19日、自身とベンヤミン・ネタニヤフ首相が軍に対し、「レバノンでわれわれの兵士をあらゆる脅威から守るため、停戦中であっても地上および空から全力で行動する」よう指示したと述べた。

また、「ブービートラップが仕掛けられた」あらゆる建造物や道路を破壊し、「国境付近に隣接する村にある、あらゆる面でヒズボラのテロ拠点として使われてきた家屋を撤去する」よう命じたとも述べた。

国営レバノン通信は、停戦前にイスラエル軍とヒズボラの激しい戦闘があったビントジュベイルで、前日に続いてこの日も「イスラエルの敵が残っている家屋を破壊し続けている」と報じた。

さらにイスラエルが、国境近くにあるメイスアルジャバルで「家屋を爆破している」とし、同じ国境付近のデイルセリアンでは「掃討作戦と爆破作業を行っている」と伝えた。

18日にイスラエル軍は、南レバノンに「イエローライン」を設置したと発表。これは、イスラエル軍の支配地域と、イスラム組織ハマスが支配する地域を分けるパレスチナ自治区ガザ地区のラインに類似したものだという。

19日にイスラエルは「前方防衛ライン」と称する線と、国境沿いに赤く示された区域の地図を公開した。軍によれば、その区域ではヒズボラのインフラを解体し、「北部イスラエルの地域社会への直接的脅威を防ぐ」ための作戦が行われているという。その後、このラインを越えて侵入した「武装したテロリスト」を兵士が殺害したと発表している。
【翻訳編集】AFPBB News

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