北九州市立美術館本館(福岡県北九州市)で、「日本近代洋画への道 山岡コレクションを中心に」が4月29日から開催されます。

笠間日動美術館が所蔵する「山岡コレクション」は、ヤンマーディーゼル創業者である山岡孫吉氏が収集した初期洋画の宝庫と評される作品群です。本展では同コレクションを中心に、日本洋画の父と言われる高橋由一をはじめとして、黒田清輝、藤島武二、青木繁ら、日本洋画の礎を築いた巨匠たちの作品約150点を一堂に集め、幕末から明治にかけての日本近代洋画形成期を振り返ります。

日本近代洋画への道 山岡コレクションを中心に

会場:北九州市立美術館 本館1F企画展示室(福岡県北九州市戸畑区鞘ケ谷町21-1)

会期:2026年4月29日(水・祝)~6月21日(日)

開館時間:9:30~17:30 ※入館は17:00まで

休館日:月曜日(※ただし5/4は開館し、5/7は休館)

観覧料:一般1,500円、高大生1,100円、小中生900円
※障害者手帳を提示した本人、同伴者1名(等級が1~4級の場合に限る)は無料
※北九州市在住の65歳以上は2割減免(公的機関発行の証明書等の提示が必要)

アクセス:
小倉駅入口・JR戸畑駅から西鉄バス「北九州市立美術館」下車すぐ

詳細は、北九州市立美術館公式サイトまで。

展覧会構成
第1章 江戸幕末の洋風画 写実的描写を目指して

主な出品作家:円山応挙/司馬江漢/高橋由一/チャールズ・ワーグマン/橋本雅邦

司馬江漢《風景》 絹本彩色 笠間日動美術館蔵
チャールズ・ワーグマン《東禅寺浪士乱入図》 水彩 笠間日動美術館蔵(山岡コレクション)
高橋由一《丁髷姿の自画像》 1879-80年 油彩・画布 笠間日動美術館蔵(山岡コレクション)
第2章 明治初期留学生と工部美術学校 西洋美術教育のはじまり

主な出品作家:百武兼行/山本芳翠/五姓田義松/浅井忠/小山正太郎/山下りん/ジョルジュ・ビゴー

百武兼行《ブルガリアの女》 1882年 油彩・画布 笠間日動美術館蔵(山岡コレクション)
川村清雄《ベニス風景》 油彩・板 笠間日動美術館蔵(山岡コレクション)
彭城貞徳《油絵屏風》 油彩・画布 六曲一隻  笠間日動美術館蔵
第3章 明治外光派と浪漫主義 色彩か、デッサンか。白馬会が吹き込んだ新風

主な出品作家:中村不折/久米桂一郎/黒田清輝/藤島武二/岡田三郎助/和田英作

黒田清輝《浜の丘 稲村ヶ崎海岸の積藁》 1910年頃 笠間日動美術館蔵
青木繁《二人の少女》 油彩・画布 1909年 笠間日動美術館蔵
藤島武二《婦人像》 1927年頃 油彩、鉛筆・カルトン 笠間日動美術館蔵
スペシャル 「日本」近代洋画を超えていく画家たち

最後に、岸田劉生・佐伯祐三らの作品も特別に出品されます。

幕末の動乱期から明治という新しい時代へ、日本の画家たちがどのように西洋の写実的技法と向き合い、自らの表現を模索していったのか。本展は、その息吹を「山岡コレクション」という珠玉の作品群を通じて体感できる貴重な機会です。ここ数年、日本近代洋画の人気が高まりつつあるなか、高橋由一から黒田清輝、そして岸田劉生へと続く日本近代洋画のダイナミックな流れを一堂に見ることができる貴重な機会です。ぜひ、この機会に巨匠たちが切り拓いた「美への道」をじっくりと堪能してみてはいかがでしょうか。(美術展ナビ)

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