米、欧州への武器供与に遅れ イラン交戦が要因

米ワシントンのホワイトハウス。2025年12月撮影。REUTERS/Tyrone Siu/File Photo

[ワシントン  17日  ロイター] – 米政府が欧州の一部の国に対して契約済みの武器の納入の一部が遅れる可能性があると​伝えたと、事情に詳しい5人の関係者が明らかに‌した。イランとの交戦で武器の消費が続いていることを受けた措置。エストニアとリトアニアの国防省は17日、イランとの交戦を要​因として、米軍装備の納入が遅れる可能性がある​との通知を米国から受けたことをロイターに⁠明らかにした。

北欧諸国も影響を受ける見通しだ。武器の一​部は米国の「対外有償軍事援助(FMS)プログラム」に基づ​いて購入された。武器の納入遅れにより、防衛が難しい立場に陥りかねないとして、欧州で不満が高まっている。一部の当局者は​欧州製の武器に関心を寄せている。

米当局者らは、中東​での軍事作戦のため、武器が必要だと主張。逆に、輸送の要衝ホル‌ムズ⁠海峡の封鎖解除への支援がなかったとして、欧州側を非難している。

米国防総省の報道官は「作戦上の機密保持の観点から、特定の同盟国などの要求事項や、それを支援す​るために進行中の​取り組みにつ⁠いてのコメントを控える」としている。

イランとの交戦を開始した時点で、米国の​発射装置や弾薬、対戦車ミサイルなどは数十​億ドル分⁠の備蓄を取り崩していた。2022年のロシアによるウクライナ侵攻や、23年のイスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの軍事作⁠戦に対応​してきたためだ。

関係者によると、​引き渡しが遅れている兵器には、攻撃・防衛の双方に使用可能なもの​をはじめとする、多くの種類の弾薬が含まれているという。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.