
KLMオランダ航空は、中東情勢の緊迫化に伴う航空燃料価格の高騰を受け、今後1ヶ月間で欧州域内の160便(80往復分)を欠航すると発表しました。同社は4月16日付で公開した公式声明において、一部の便で採算が取れなくなったことを理由として挙げています。
今回の減便対象となるのは、同期間に運航が予定されている欧州路線のうち1%未満に相当する規模となり、主にロンドンやデュッセルドルフなど、1日に複数便を運航している高頻度路線を中心に間引きを行う方針です。同社は、対象となる便の予約客を同日の別便に振り替えることで、利用客への影響を最小限に抑える措置を講じています。
KLM側は欠航の理由についてコスト面の問題を強調しており、現時点で「直接的な燃料不足が原因ではない」と明言しています。しかし、国際エネルギー機関(IEA)をはじめとする専門機関は、中東からの供給停滞が長期化した場合、数週間以内に実際の燃料不足が表面化するリスクを警告しており、航空業界を取り巻く環境は予断を許さない状況が続いています。
燃料価格の変動に対してこれほど迅速に運航規模の縮小へ踏み切った今回の動きは、現在の地政学リスクがいかに航空会社の収益構造を直接的に圧迫しているかを浮き彫りにしており、今後他社が同様の路線調整やコスト削減措置に追随するかどうかが注目されます。Photo : KLM
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