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ウクライナとロシアが合意した「イースター停戦」は、2026年も不調に終わったもようです。正教のイースター(復活祭)にあわせた一時休戦期間が終了し、両国は互いに相手国に数千件の停戦違反があったと主張しています。ただ現地では「停戦不発」への失望感は薄く、ウクライナの現地チームからは「毎度のこと」との達観した現地の雰囲気が伝えられています。

昨年に続く「イースター停戦」とその不調

ロシアのプーチン大統領は、「人道的な措置」として11日午後4時から翌12日にわたって停戦を実施すると発表しました。先だって停戦を提案していたウクライナのゼレンスキー大統領もこれを受け入れ、計32時間の一時休戦が合意されました。ゼレンスキー氏​は「ロシアには復活祭後も攻撃を​再開しないという選択肢がある」と通信アプリに投稿していました。

しかし、ロイター通信によると、ロシア国防省は12日にかけての夜間に1971件の停戦違反​があったと発表。一方、ウクライナ側も、停戦終了間際に発表した報告書で、ロシアによる違反行為を計7696件確認したとしました。空爆などの大規模攻撃こそなかったものの、ドローン(無人機)による攻撃や砲撃などが相次いだとのことです。

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実は昨年のイースターでも、プーチン氏が一方的に一時停戦を発表しましたが、双方が相手国の違反行為を主張するなど、不調に終わっていました。

イースターといえば、イエス・キリストの復活を祝うキリスト教の重要な祝日です。ウクライナとロシアで主流の東方正教のイースターは、暦の違いからカトリックとは日付が異なり、今年は4月12日でした。

両国の人びとにとって大事な日だからこその停戦の試み。しかし現状では、この短時間の休戦すら維持できないことで、対立の根深さを象徴する結果となってしまっています。

「私たちが感じたリアルなウクライナのイースター」

ピースウィンズのウクライナチームから、現地のイースターの様子が届きました。

この間に現地で我々が接したウクライナの人々からは、この32時間の停戦が本格的な休戦に繋がるなどという期待は感じられませんでした。期間中の停戦違反についても、まあ毎度のことだよねという感じ。それでも、確かに攻撃が少なかったこの期間は、多くの人々にとって、自宅で家族と過ごしたり、ショッピングや外食に出かけたりと、静かな日常を過ごす機会となったのではないでしょうか。

ピースウィンズのウクライナチームを含め多くの職場で3連休となったり(13日が振替休日)、会話の始まりや別れ際に「ハッピーホリデイ」と挨拶する声が聞こえたり、パン屋さんなどで伝統的なイースターのケーキ「パスカ」を見かけたりといったところで、我々はウクライナでの「イースター」を感じています。

image1スタッフの友人からプレゼントされた「パスカ」、マフィンと比較してもなかなかの大きさ

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