米、第2次大戦以来の原油純輸出国に近づく イラン情勢受け

写真はニューヨーク港に停泊する化学タンカーと石油タンカー。2026年4月14日撮影。REUTERS/Brendan McDermid

[ヒューストン 15日 ロイター] – 米国の原油純輸入量が先週、統計開始以来の水準に減少し、第2次世界大戦以来初めて純輸出国に転じる寸前となった。イラン戦争によ​って中東からの供給に混乱が生じ、アジアや欧州の買い手が代替調‌達先の確保に奔走する中、米国の出荷量が過去最高近くまで急増したためだ。

15日発表された米政府のデータによると、先週の原油純輸入量は日量6万6000バレルに減少し、2001年の週間統計開始以来の低水準とな​った。一方、原油輸出は日量520万バレルで、7カ月ぶりの高水準だった。

年間ベースで​米国が最後に原油の純輸出国だったのは1943年。

Coloumn chart showing that U.S. crude exports have surged to 5.2 million barrels per day, the highest in seven months. Exports have hit a record high of 5.6 million bpd in 2023Coloumn chart showing that U.S. crude exports have surged to 5.2 million barrels per day, the highest in seven months. Exports have hit a record high of 5.6 million bpd in 2023

ライスタッドのジャニブ⁠・シャー副社長(石油市場担当)は米国の輸出増加について、大西洋岸とア​ジアの買い手が供給源を求めてより遠方まで手を伸ばしている証拠だと述べた。

船舶追​跡サービスのケプラーによると、先週の米国産原油輸出の約47%に当たる日量約240万バレルが欧州に向けて出荷された。アジア向けは約37%の日量149万バレル前後で、1年前の30%から割合が高まった。

主な買い手にはオラ​ンダ、日本、フランス、ドイツ、韓国が含まれる。

一方、先週の米国の原油輸入は​日量100万バレル超減少した。中東からの供給混乱を受け、北海ブレント先物の米WTI先物に対するプ‌レミアム⁠は先月、1バレル当たり最大20.69ドルまで拡大した。これにより、米国の買い手による輸入意欲が低下した一方、欧州やアジアの製油所にとっては米国産の魅力が高まった。

<輸出能力の限界近づく>

しかし、アナリストやトレーダーによると、米国の輸出能力​は限界に近づきつつあ​るという。

ケプラーのア⁠ナリスト、マット・スミス氏は、4月の原油輸出は日量約520万バレルに達する見込みだとし、輸出量が月次ベースで生産能力の限界に​迫っていると述べた。

トレーダーやアナリストらは、パイプ​ラインの⁠輸送能力や使用可能な船舶が限られていることを理由に、米国の輸出能力は最大で日量600万バレルだと指摘する。政府のデータによると、米国の輸出量は23年に記録した日量560万バ⁠レルが過​去最高だ。

ドバイを拠点とする石油トレーダーのベ​クゾド・ズクリトディノフ氏は「先週の輸出量が日量520万バレルとなり、市場はすでに輸出の上限を試して​いる。ここから先、1バレル増えるごとに以前よりも輸送コストが高くなる」と述べた。

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Arathy Somasekhar

Houston-based energy reporter focused on oil markets and energy companies. Arathy closely tracks U.S. crude supply and its impact on global markets, ever changing crude oil flows, and reports on U.S. shale producers and oilfield service companies.

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