
カナダ・ブリティッシュコロンビア州にあるLNGカナダの液化天然ガス施設で2024年11月19日撮影 REUTERS/Jennifer Gauthier
[カルガリー 15日 ロイター] – ドイツ国有エネルギー大手ユニパー(UN0k.DE), opens new tabなどの欧州企業が長期的な供給源多様化に向け、カナダ太平洋岸の液化天然ガス(LNG)ターミナル・プロジェクト「クシ・リシムズ(Ksi Lisims)」からパナマ運河経由でLNGを輸入する可能性を検討中だ。関係筋2人によると、イランでの戦闘勃発後に交渉は緊急性を増している。
クシ・リシムズの投資企業は年内に予想される最終投資決定(FID)を控え、購入企業との契約確定に動いている。関係筋によると複数の欧州企業とも交渉中だ。
カナダのLNG輸出拠点は全て西海岸に位置し、アジアへの輸送時間は短いが、パナマ運河の通航料や輸送時間を考慮すると欧州への輸送コストは高い。それでも欧州勢がクシ・リシムズに関心を示していることは重要だ。
関係筋によると、中東紛争をきっかけに欧州の買い手は、高コストを受け入れてでもカナダのような安定した民主主義国家へと供給源を多様化することを検討するようになった。
関係筋は「イラン情勢の緊迫以来、欧州を含む世界中のLNGバイヤーからクシ・リシムズへの引き合いが強まっている」と語った。
ユニパーはコメントを控えた。
昨年はドイツのLNG輸入の96%を米国が占めている。
クシ・リシムズの完成には少なくとも数年を要する見通しで、欧州のエネルギー需要を満たす即効性はない。ただカナダ政府はこのプロジェクトの迅速な承認を目指している。
米シェル<SHEL.L, opens new tab>と仏トタルエナジーズ<TTEF.PA, opens new tab>は、すでにクシ・リシムズ側と20年間のLNG購入契約を締結している。
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