重油高騰の影響は、三重県尾鷲市の遠洋マグロ漁船にも。
(長久丸 大門長正社長 4月10日)
「死活問題です」
【写真を見る】「海外の船には補給できない」 燃料補給を拒否されることも… 重油高騰で燃料費3倍に 三重・尾鷲の遠洋マグロ漁船が悲鳴
世界の海に遠洋マグロ漁船6隻を送り出す、三重県尾鷲市の船元「長久丸」の大門長正社長は、前代未聞の事態に陥っていると嘆いています。
(大門社長)
「かれこれ35年くらいこの業界にいるが初めて」
■「海外の船には補給できない」
会社が所有する6隻は、大西洋を中心に操業。1年のうち約10か月は海の上を移動していますが、問題は燃料となる重油の高騰です。
(大門社長)
「2月末まで12万6900円(1キロリットル)でしたが、4月7日で33万6300円。3倍近くになっている。これはまだまだ上がるでしょうし、(重油を)取らせていただけないかも」
3月から重油は一段と高騰。所有するマグロ漁船は、これまでアフリカの港「ラスパルマス」「ケープタウン」「ミンデロ」の3か所で燃料補給をしてきましたが、カーボベルデ共和国の都市・ミンデロの港では「海外の船には補給できない」と断られたと言います。
■マグロ船残し…乗組員は航空機で帰国
6隻のマグロ船が必要な重油は、合わせて年間6000キロリットル。今の時期は、漁が終わり帰国するタイミングですが、現在6隻のうち5隻は経費削減のためアフリカの港に停泊させたまま。乗組員たちは順次、航空機で帰国することになっているそうです。
■真空パックも入荷されず…危機的状況に
さらに、石油由来の「ナフサ」が不足している問題も…
(大門社長)
「みんな使っている真空パックが入荷されない状況」
マグロの加工商品なども販売する、3代目社長の大門さん。会社は創業100年を越える老舗ですが、その屋台骨を揺るがしかねない事態になっているのです。
CBCテレビ
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