
英フロッドシャム陸上風力発電所付近に並ぶ送電鉄塔。2023年9月撮影、REUTERS/Phil Noble
[ロンドン 14日 ロイター] – 英国のガス輸送網と電力網の運営組織はそれぞれ14日、中東のエネルギー供給不安や国内のガス生産減少にもかかわらず、英国は今夏のガス・電力供給を十分に確保できるとの見通しを示した。
ガス輸送網を運営するナショナル・ガスの幹部、グレン・ブリンジェイコブセン氏は、今夏のガス展望報告書に沿えた声明で「中東情勢が英国のガス供給に疑問を生じさせているのは当然だが、我々の予測では、市場には今夏の需要を満たすのに十分な供給能力がある」と述べた。
北海のガス生産は長年減少しているため、英国の大陸棚からのガス供給量は昨夏より6%減って131億立方メートルになる見込み。一方、ノルウェーからのガス輸入は24%増の122億立法メートル、他国からの液化天然ガス(LNG)輸入は65%急増して27億立方メートルに達する見通しだ。
中東紛争の勃発以来、卸売ガス価格は50%上昇している。報告書は、価格高騰がいつまで続くかはカタールの生産回復とホルムズ海峡経由の輸送再開次第だと指摘した。
英国のエネルギー消費者は、7月末まで規制当局の価格上限が適用され、価格高騰から保護される見通し。
一方、国内電力網を運営する国家エネルギー・システム・オペレーター(NESO)は展望報告書で、今夏は強力な風力・太陽光発電が見込める上、季節的に需要が減るため、電力供給が余剰となる可能性が高いとの見通しを示した。
ナショナル・ガスとNESOは、今年後半に公表する10月から来年3月までの冬季見通しには中東危機の影響がより大きく反映される可能性があると指摘した。
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