
写真はトロントで開催されたジョブフェア。2014年4月撮影。REUTERS/Aaron Harris
[オタワ 10日 ロイター] – カナダ統計局が発表した3月の雇用統計は、就業者数が1万4100人増と、前月の8万3900人減からプラスに転換した。失業率は横ばいの6.7%だった。
就業者数の増加は今年初めて。ただ、プラス幅は小幅にとどまり、年初2カ月間の合計10万9000人の雇用減を相殺するには程遠い水準だ。
アナリストらは就業者数が1万5000人増、失業率が6.8%になると予想していた。
米国の関税措置を受け、カナダ経済のモメンタムはこの1年間で弱まっている。今のところ景気後退を免れているものの、貿易依存度の高い産業では人員削減が相次ぎ、その他の分野でも雇用は抑制されている。
BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「全体として言えるのは、過去1年間の雇用増加はかなり緩やかだったということだ。しかし、労働力人口の増加も同様に緩やかだったため、失業率は横ばいとなっている」と述べた。
統計局によると、3月の雇用増加分は全てパートタイム雇用によるもので、1万5200人増加した一方、フルタイム雇用は1100人減少した。
もう一つ注視されている指標は正規雇用の平均時給の上昇率だ。3月の賃金は前年同月比で5.1%上昇し、過去20カ月で最高を記録した。
ポーター氏は、エネルギー価格の上昇が広範なインフレに波及する兆候に対してすでに警戒を強めているカナダ中央銀行にとって、賃金の急上昇は注目を集めるだろうと述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.